≪本物のオランダを見せる≫が売りの観光バスツアー「ハッピー・オランダ・ツアー」は今日も盛況。
オンボロマイクロバスに乗っているのは色々と訳ありな男女7名。
訳あり罪あり懺悔無し。
旅の先に待っていたのは…
「風鳴村」(2016年/ニック・ヨンゲリエス監督)
よくもまあ臆面もなくこんな恥ずかしいタイトルを…。
DVDジャケには≪海外版【実録!恐怖の村シリーズ】≫なんて惹句まで踊っています。
「実録」なのかよ。いやそもそも「村」でもねーだろ。
原題は「THE WINDMILL MASSACRE」。風車小屋大殺戮です。
風光明媚なオランダの自然を堪能…していたらバスが突然エンスト(最終的には川に転がり落ちてお陀仏)。
ロードサービスも来なけりゃ電波も来ない。
見上げれば史跡地図にも載っていない風車小屋が。
人もしくは電話があるかも、と向かってみましたが出迎えたのは大鎌振り回す地獄の大岡越前。
かつて風のない日も風車が回るよう悪魔に魂を売った製粉業者ミラー・ヘンドリック。
ひと財産築いたものの自堕落な生活に。色々と壊れてしまったミラーさんは村人の頭を石臼でゴリゴリして製粉作業。
小麦粉の中から人間の歯を発見した村人がミラーの風車小屋に踏み込んで発覚。
激怒った村人が風車小屋ごとミラー丸焼き。
この様子を見ていた悪魔さんが「こいつ見どころがあるな」と地獄の門番にリクルーティング。
というちょっとエルム街入った誕生秘話。
バスが襲われるという展開は「ヒューマン・キャッチャー(ジーパーズ・クリーパーズ2)」な趣き。
さて、彼らの犯した罪とは。地獄の大岡越前が下すお沙汰とは。
両足切り落とし&顔面踏み潰しの刑
ツアー客のスパイスは日本人青年・キド・タカシを演じた石田淡朗(いしだ たんろう)。
団体客でもないのに英語もオランダ語も全く解さず、日本語しか話さないというこの手の配置としてはちょっと珍しい立ち位置。
台詞は脚本の流れだけ読んで石田くんがその場でアレンジしていたそうなのですが、驚いたのはスタッフ、キャスト含め彼が何を喋っているのか誰一人理解していなかった事(英語字幕をつけるための編集段階でようやく話の内容を理解したそうです)。
いきなり護摩焚くわ九字切るわ不動明王の真言唱えるわの大活躍なので、監督か誰かが日本贔屓なのかと思いきや、そういう訳でもなかったようで。
ノウマクサンマンダー
気になったので調べてみたらなんか凄い経歴の人でした。
3歳より人間国宝・野村万作に師事、能狂言の舞台に立つ傍ら能の子役としても広く活動。
2003年に渡英、日本人としては初めてギルドホール音楽演劇学校の3年演技学科を卒業。
西洋と日本の演技を伝統的かつトップレベルの環境で習得している、数少ない日本人俳優なんだそうです。
さて、不動明王の真言は地獄の大岡越前に通じるのか。
「犬鳴村」と一緒くたという失礼な扱いではありましたが、「犬鳴村」の100倍は面白かったと思います(「犬鳴村」の100倍=まあ並みの出来です。念のため)。
★バスが襲われると言えば、
★そして何だかよく分からない村と言えば、
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★本日7月3日はトム・クルーズ(1962~)の誕生日(「トップガン マーヴェリック」大ヒットと併せおめでとうございます!)
特に他意はありませんが、本日はこちらを。
今年はこんな異色作で。
★勢いでつのだじろう先生86回目の誕生日もお祝いしておきましょう。