『やった…やったー! 俺を必要としなかった奴らも、社会も、全部、全部ぶっ壊れた!今日から毎日が夏休みだー!』
パンデミックが神の祝砲に聞こえたのはアキラだけではありませんでした。
破壊と破滅によって解き放たれたのは…自由。
裏主人公の降臨です。
「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~/第9話・ツリーハウス オブ ザ デッド」(2023年9月24日TBS放送/播磨優演出)
アキラの故郷の村に通じる唯一の道(トンネル)は前後を重機と土嚢で塞がれておりました。
中には閉じ込められたゾンビの群れ。
仕方なく車を乗り捨てて森林迂回ルートへ。
外界との接点がトンネル1本って完全に「犬鳴村」(もしくは「エクスクロス」の阿鹿里村)ですね。
森の中でゾンビ猪に追われたおっちゃんをベアトリクスが弓で助けるという「もののけ姫」なイベントと、
おっちゃんを手伝ってツリーハウスを作るという「どぅー・いっと・ゆあせるふ」なイベントをこなして村へ。
しかし村への道は…
ほぼインディージョーンズ(笑)。
『ここは昔≪人喰い峠≫って呼ばれていた遭難者が多い難所で、トンネルが開通されるまでは集落と外を繋ぐ唯一のルートだったんだって』
ビビりまくる3人をよそに飄々と歩を進めていくアキラ。
『更に昔は流刑地だったらしくて、切り立った山と渓谷に囲まれた、正に陸の孤島なんだよ』
お約束の吊り橋を渡ってようやく難所超え。
『あ、あなた割と凄いところで育ったのね』
そして遂に村へ(ちょっと「八つ墓村」で落ち武者たちが村に辿り着いた場面に似ています。暗くて分かりにくいですが右が「八つ墓村」)。
幸い村にゾンビ侵入の形跡は無し。トンネルゾンビは町からの避難民。感染者が混じっていたためにまるっとゾンビ化。村人らでトンネル塞いで感染を喰いとめた…らしいのですが、どう考えても物理的に無理だよなぁ。
村側の出口を塞ぐことはできるでしょうが、町側の入口はどうやって塞いだんだ?
回り道は吊り橋と断崖絶壁。とても重機は運べません。順番として、まずゾンビまみれのトンネル突っ切って町側の入口を塞ぎ(運転手は絶壁経由で戻り)、その後に(もしくは同時に)村側出口を塞ぐことになりますが、その間、ゾンビがトンネル内でじっとしていたとは思えず。
寿司屋のあった商店街ではゾンビら平気でトレーラー乗り越えてましたし。あんな上部に隙間があったら余裕で這い出てくると思うのですが、そこは突っ込んじゃ駄目って事で。
避難民は全員がゾンビ化したわけではなく、無事村内に辿り着いて新たな村民として暮らし始めている人も(完全に限界集落なので人口増加、特に若者は大歓迎)。
ただ、その内には見るからに不穏なオーラをまき散らしているグループも。
そのリーダーが、パンデミックを夏休みの合図と受け取った男、日暮莞太(ひぐらしかんた。中の人はこの人しかいません、一方通行岡本信彦)。
見てくれは「リコリスリコイル」真島さん(目つきはやっぱりアクセラレータ)ですね。
彼もアキラ同様「ゾンビになるまでにしたい100のこと」をしたためておりました。しかし、その中身は…。
真逆の方向に振り切ったアキラの陰画。目論むのは社会と秩序の完全破壊。
俄然クライマックスを予感させるハカイダー兼シャドームーン(もしくはイーヴル・ティガ)な存在の登場ですが、ここで今期放送タイムアップ。
10-12話は放送日時未定。追って公式が発表するそうです。
何と言う寸止め。はっきり「製作遅延」と言っているので、現場は火の車なのでしょう。
物凄く中途半端な時間帯にねじ込まれて、見逃し続出な予感がいたします(アマプラがあって本当に良かった)。
★ご参考
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★本日のTV放送【13:40~テレビ東京/午後のロードショー】
※放送は「スピード」です。