デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ようこそ実力至上主義の部活へ。 それでも歩は寄せてくる #8

『これからもご指導の程、宜しくお願いします、部長!』

『あ…ああ、よろしく。あと…歩のことも先輩って呼んであげてくれない?』

『それは無理です。私の方が強いので!』

ようこそ、実力至上主義の部活へ。

「それでも歩は寄せてくる/第8話・譲れない役目なので」(2022年8月25日深夜TBS放送/金澤洪充演出)

おっと今回の演出は金澤-生徒会役員共-洪充さんではありませんか。

歩との剣道勝負に敗れて将棋部に入部した香川凛。

これで部員は4名。承認基準を満たしたので、晴れて正式な「部」に昇格(部室は物置のままですが)。


当然、うるしの呼称は「部長」。しかし、凛の呼び方は「八乙女先輩」。

その理由はすぐ明らかに。

まずは歩と一局。

『でも嬉しいです。憧れだった田中先輩と剣道じゃないとは言え、こうしてまた勝負できるなんて』

その謙虚な姿勢に「いい子じゃないか」と囁くうるしですが、歩の反応は…

『いい子…なんですかね』

勝負の結果は…歩ボロ負け。

『私の勝ちですね…田中さん』

「先輩」から「さん付け」に降格。実力こそヒエラルヒー。それが香川凛のルールブック。

続いてうるしと対戦。序盤押され気味のうるしでしたが、歩のエールで復活、逆転。

即座に「八乙女先輩」から「部長」に昇格。


将棋部の人事は熾烈です。

勝負に強い人間は勘もいい。歩とうるしの恋愛感情(特に歩のうるしに対する)を察した凛は、ベタ惚れしているのに告白もしていない歩のふがいなさに激怒。

叱り付けようとしますが、タケルから歩の告白のルール(うるしから平手で1勝するまで告白しない)を聞かされて方針転換。

『田中さんが将棋、強くなるように特訓してあげます!』

かく言う凛も実は…。

お前もそうだったのか!?


以降、歩とうるしの対局には凛が司令官のように寄り添う事に。

『何か…近くない?』


締めは校内で「花見」兼「うるしのちびっ子部長就任祝い」兼「新入部員歓迎会」。

凛は「食いしん坊」であることが発覚。


いやあ、平和だ(まだ最終回じゃないよ)。


因みにタケルはここで凛と対局してボロ負け。あとは歩とタケルが3位決定戦をすればランキングが確定しますが、多分タケルの方が強いと思うので、歩が暫定最下位なんじゃないでしょうか。

 

※タイトル画像は、後輩を温かく見守る目線に「大人の先輩」を実感して悦に入るうるし。同じポーズのヒナギクをあしらってみました。



 

ランキング投票です。凛にさん付けで呼ばれたい方はワンポチを。



★本日8月27日は螢雪次朗(蛍だったり雪次郎だったり色々。1951~)の誕生日(おめでとうございます!)

名前を聞いてもパッと顔が思い浮かばないかもしれませんが、出演作品約400本のつわものです。

滝田洋二郎監督の「痴漢電車」シリーズの顔。美少女仮面ポワトリンでは悪の帝王・ディアブルを。

ガメラ大怪獣空中決戦」では大迫警部補を演じ、続く「レギオン襲来」でも同じ役(但しもう警察官ではない)でレギオン第一遭遇者という不幸な役回りを(勢いで「邪神<イリス>覚醒」にも)。

黒沢清監督の「CURE キュア」でも間宮邦彦(萩原聖人)の最初の犠牲者(マインドコントロールされて殺人事件を引き起こす)を演るなど、作品の「掴み」を担当しておりました。

レビューでは特段触れておりませんが、螢雪次朗が重要(?)な役回りを演じている作品を滝田×金子×黒沢で。