とある総合病院での待ち時間。暇なので院内をぶ~らぶら。
なんでこんなに広いんだ、年寄とか遭難するぞ。
あ、ロー◆ンが入ってる。漫画でも買うか…って本少ねぇ~。
気軽にパラ見できそうな奴を一冊買ったら、邪神ちゃんのおみくじ👇みたいな内容でした。
「地元最高!」
(usagi著/彩図社発行)
タイトルから(「紙兎ロペ」のような)どこぞの田舎のまったり暮らしの話かと思ったら真逆。致死量の毒がてんこ盛り。
主人公は学校に行っていればJK相当の女の子・シャネルちゃん(極貧。小学校中退)。
子供からヤクザまで決して崩れることのないヒエラルヒーが確立しているどこかの町。
上下関係はとても大事。
その町から一歩も出たことがなく(町内の西と東を行き来するのも命懸け)、日々先輩に「教育」されながら、無知ゆえに疑問も抱かず、せっせと「アサガオ(●麻)」を育て、おにぎりに詰めて売り、邪魔なものを排除し、自分も排除されかけながら、それでも「地元最高!」を叫ぶ少女たちのお話。
「教育」は「躾」から。
あまりの毒気に一気読みしてしまいましたが、ふと思いました。
≪入院患者がこれ読んだら「落ちる」んじゃねえか…≫
ちょっと「ねこぢる」に近いものがあるブラックさ。同じネタでもサイバラならヒューマンな笑いに包んだ「ちょっといい話」にしちゃうでしょうが、こちらの作者にはそんな気は微塵もなく、陰惨街道まっしぐら(潔く心地よい)。
アットホームな職場です。
キャラ立ち一番は●(まる)ちゃん。
捨て子で出生届が出されないまま大人になっちゃったから戸籍が存在せず名前も分からない。
何年か前、●ちゃんを捕まえようとした警官は…なぜか数日後、家族全員で自殺した。
以来、この町の警官にとって●ちゃんは『存在しない人間』。この狭い町にいる限り絶対に捕まらない。
痛点らしきものが存在せず、一言もしゃべらず、邪魔者をバットで粉砕し続ける。
死神です。
はじめまして。●ちゃんです。
何故ロー◆ンは棚2~3段分くらいしかないコミック置場にこれを並べようと思ったんだろう。
雑貨コーナーに「ウィッグ」があったのは、流石病院内コンビニと思いましたが…。
☜ランキング投票です。アサガオを育てたい人はワンポチを。
★本日9月14日はサム・ニール(1947~)の誕生日(おめでとうございます!
悪魔の子や恐竜博士も良いですが、私的代表作はこの2本。