《男は怖いもの。恐れるべきもの。でも…何でしょう? この胸の高鳴りは!?》
くノ一にも思春期はあります。
まだ見ぬ生き物「男」。それは乙女心のファンタジー。
「くノ一ツバキの胸の内/一の巻・危険な男」(2022年4月9日深夜TOKYO MX放送/山城智恵演出)
とある山奥にある男子禁制の里「あかね組」で暮らすくノ一たちの日常譚。
時代も場所も任務も組織も不明ですが、いいじゃないですか、んな事は。
「ロリアマゾネス学院」に大義などいりません。
くノ一たちは干支の名前を冠した班に分かれて共同生活をしています。
男子禁制を謳っていますが、生徒たちはそもそも「男」という存在を知りません。
『男ってすっごいアホなんだって。体はデカいけど脳は小さいらしい』
『猿にそっくりなんだろう?』
『私が聞いた話だと、何か臭いらしい』
『あとねあとね、取り合えず股間が急所で弱いらしい』
もうイエティとか獣人雪男レベル。ほとんどUMA。
繰り返し語られる「男」はとにかく「デカい」「馬鹿」「臭い」「股間が急所」。
見事なDISられ方ですが、間違ってはいないので反論の糸口も掴めません。
原作者は「高木さん」の山本崇一郎。見事なデコ率です。
男と女(ゼントラーディとメルトランディだ)は、戦争をしているわけではなさそうですが、敵対はしているようです。
ある夜、くノ一ツバキが束ねる戌班のメンバー、サザンカとアサガオが「男をぶっ飛ばしに行く」ために里を脱走(その日は山中で男忍者集団あおい組の夜間演習が行われていた)。
面倒を起こす前に捕獲に向かったツバキ。
動きが凄い。まるで立体機動装置。
何とか捕獲に成功したツバキですが、実は自身も男に興味津々。見たい会いたい触りたい(いやそこまでは言ってないですが)。
接触のチャンスはあったものの、声を聞いただけでマッハ遁走。
以来、頭の中は男一色。
男という単語を耳にするだけで、手裏剣は外すわ、火遁の抑止は効かなくなるわ(これはピンチの時は便利な機能ですが…)。
水たまりの水を蒸発させようとしたら地面を抉る大火力に。
唯一、夜目が効くため男の姿を視認したアサガオが、変化の術で男になろうとしますが、術が下手で魚に(どこに共通点が?)。
またしても男の姿を見そびれて地団駄踏むツバキ。
あーこれ、西片の妄想の中で勝負に敗れて悔しがる高木さんだ。
おまけ
個人的推しは医療係・申班のモクレン。素肌の上に鎖帷子(全身網タイツではない…と思う)、その上は上着を緩く羽織っただけといういで立ちとおっとりフェイスのミスマッチが見事です。
★本日4月12日はアンディ・ガルシア(1956~)の誕生日(おめでとうございます!)
本日は若き日と還暦越えの2本立で。