デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【私たち1YB3Hは】「艦これ」いつかあの海で ♯1【沈まない。必ず帰って来る】

『1530、我が艦隊はスリガオ海峡を抜けてレイテ方面に進撃、既に進発した第一遊撃部隊の主力部隊のレイテ湾突入および敵侵攻部隊の撃滅を援護する! 第一遊撃部隊第三部隊、抜錨!』

スリガオ、レイテ。不穏の佃煮。

やはり待っている結末は史実のトレスなのか。

『「艦これ」いつかあの海で/Episode-I・出撃の日』(2022年11月3日深夜TOKYO MX放送/槙麻里奈演出)

1944年.発表された新たな戦闘序列。駆逐艦・時雨が配属されたのは、第一遊撃部隊第三部隊(1YB3H)。

陣容は、戦艦・山城、扶桑、航空巡洋艦・最上、駆逐艦・時雨、山雲朝雲、満潮。

再編成とは言え、我が艦隊の戦力、残存戦力の総浚え。しかし、この編成は…。

旗艦は山城。メンバー集合したものの心通わず連帯生まれず。

『不幸だわ』

心に上条当麻が宿った戦艦・山城の嘆き。

『この作戦、きっと私たち、1YB3Hの最初で、そして最後の作戦』

山城の姉様にあたる扶桑の言葉に驚く時雨。何故、最後? 後を引き継いだのは山城。

『それはね、私たちが、本当は囮だから。いい、時雨、私たちIYB3Hはね、全滅覚悟の、寄せ集めの、半端もんの、囮艦隊なのよ!』


『私たちIYB3Hは…』

『沈まない。必ず帰って来る!』

締めたのは時雨。もう出撃前に悲壮感MAX。

出撃予定地はブルネイ。進路はスリガオ海峡。


見渡す限りBAD ENDの水平線。都合の良い歴史改変とかしたら、叩かれるの目に見えてますし、史実の通りに進むんでしょうねえ。

でも希望のようなものもなくはありません。

冒頭、佐世保鎮守府を去る駆逐艦・白露。


史実では1944年6月、マリアナ沖海戦目前、時雨と共に護衛していたタンカーと衝突、爆雷誘爆により爆沈。

海の藻屑になったはずですが、絵柄としては除隊。つまり死なずに去る、という形もアリということです。

これがせめてもの救いになれば…。

 

★前作と劇場版、そして「レイテ沖海戦(の戦史)」についてはこちらを。

 



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★本日11月6日は松田優作、金子正次、そして本田美奈子(1967~2005)の命日。

美奈子と言えば「あなたと、熱帯」(MINAKO with WILD CATS)…も良いですが、やはり晩年(38歳でこの世を去った人に晩年というのもアレですが)の代表曲「アメイジング・グレイス」でしょう。

本日は本人の歌唱がフィーチャーされたアニメと、この曲が印象的に使われたアニメ2本を。