デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ローリングストーン誌の「史上最高のホラー映画101本」にいっちょ噛みしてみる。

定期的に必ずどこかが(持ち回りのように)集計する「ホラー映画のオールタイムベスト」

今回の主催者は米ローリングストーン誌。題して「101 Best Horror Movies of All Time」(そのまんまですね)。

この手のランキングは無難に選べばマニアから「〇〇が入っていない。やり直し!」とダメ出しを喰らい、尖った選び方をすると逆に「〇〇がないとか信じられない」と呆れられる不遇な企画ですが、そこは大手ローリングストーン誌、比較的近作からウルトラクラシックなものまで、抜け目のない101本になっています。

まあ、ジャンル限定で101本も選べば、さっと思いついた作品は大抵網羅されているものではありますが。

BEST5は「エクソシスト」「サイコ」「リング(1998年の日本版)」「赤い影」「ハロウィン(1978)」。

洋画常勝の「シャイニング」は11位、邦画常勝の「オーディション」は52位でした。

中には34位「キングコング」(1933)、39位「ゴジラ」(1954)、49位「ジョーズ」(1975)といった「それホラーでしたっけ?」な奴も混じっています。

ややマイナーな所では、27位「ブルード/怒りのメタファー」、81位「悪魔の受胎」。

意外だったのは「死霊館」シリーズ、「インシディアス」シリーズ、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズといった近年の連作ヒットものがごっそり抜けていること(特に不満はないです)。

サスペンスからスリラー、SF、モンスターまで。ホラーというジャンルのいい加減さと裾野の広さに驚かされます。

★全部知りたい人はこちら。

www.rollingstone.com

で、まあ101本選んでも漏れている「いや、1本でいいからこの監督さん(もしくはシリーズ)も混ぜてあげてよ」な作品を挙げておきます(1本でも監督作がランクインしている人の他作品は涙を飲んで除外)。

  1. ファンタズム(1979年/ドン・コスカレリ監督)
  2. サンゲリア(1979年/ルチオ・フルチ監督)
  3. ZOMBIO/死霊のしたたり(1985年/スチュアート・ゴードン監督)
  4. デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2(2005年/ロブ・ゾンビ監督)
  5. 2000人の狂人(1964年/ハーシェル・ゴードン・ルイス監督)

まあ、いつもの作品群ですが、皆レジェンドな監督さんなので、これが101本の中に入っていないのはちょっと納得がいきません。

「ヘルハウス」(1973年/ジョン・ハフ監督)、「ヘル・レイザー」(1987年/クライヴ・バーガー監督)、「ヘルハザード/禁断の黙示録」(1991年/ダン・オバノン監督)の3 from HELLトリオも捨てがたいし。

どこかで一度(いや既にやっているような気もいたしますが)「曼荼羅畑的(世間の評価なぞ知らん。俺が好きなんだよ的)ホラー」を整理しておきたいですね。

 

★外すには忍びない5本のレビューはこちら。

 

 

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