デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【だから思い出させないでよぉ】もういっぽん! #1【「一本」の気持ちよさ】

『日焼けすると道着が擦れて痛いし…寝技で髪の毛抜けまくるし…寒稽古つらいし、道着重いし、鼻血は出るし、骨折するし失神するし、たいして強くなれなかったから、もうやらないって決めたの。
だから思い出させないでよぉ、「一本」の気持ちよさ

中三の大会を最後に柔道はおしまいと誓った園田未知(そのだ みち)。

一本勝ちで締めたいという願いも虚しく、初めて見る顔の相手に(アクシデントとは言え)出血させられた挙句、締め落とされ、更にその動画が拡散してしまうという「下痢腹に浣腸」な結果に。


9か月後、自宅至近の高校・青葉西高校に入学した未知。傍らには共に柔道を習った親友の滝川早苗(たきがわさなえ)、何故か未知を執拗に剣道部に誘い続ける幼馴染の南雲安奈(なぐも あんな)も。

剣道も柔道もやらない。彼氏作って甘酸っぱい3年間を…。

根拠のない妄想に色気づく未知を巧みに誘導して南雲が連れて来たのは「武道場」。

が、何やら中が騒がしい。

覗いてみればひとりの少女と剣道部男子が青畳を挟んで押し問答。


武道場は柔道部と剣道部が半々で使用していたのですが、柔道部は部員ゼロで廃部に。

武道場は全面剣道部のものになり、畳は撤去。しかし、これを再び持ち出して並べようとしている者がいる。

それは、中学の最後の大会で未知を締め落とした対戦相手、氷浦永遠(ひうらとわ)でした。

「もういっぽん!/第1話・いっぽん!(2023年1月8日深夜テレビ東京放送/荻原健演出)

永遠曰く、柔道部存続の条件は部員3名。

本人の意思そっちののけで、永遠と南雲が未知を綱引き奪い合い。


早苗のアシストで南雲の手が離れ、勢い余った未知と永遠。もつれたところを踏みとどまった未知が反射的に永遠を背負って一本背負い

再現力!


見事な決まり具合に、居合わせた剣道部員がたまらず「一本!」


自分より強い相手、大きい相手を投げ飛ばす快感。そのために始めて続けた柔の道。

『もっかいやらない?』

未知に誘われて柔道を始めた早苗のひとこと。

潰れかけた柔道部が廃部寸前で踏みとどまりました。

立ち上がりとしては完璧な仕上がり。

逆境は逆境じゃない。ピンチは楽しい、強いは嬉しい。敵も味方も未知の天真爛漫な性格に引き寄せられ。辿り着く想いはひとつ。

負けたくない。強くなりたい。勝ちたい。

この仲間と共に。

予言しちゃいますけど、このお話、これからどんどん面白くなっていきます。

初回見て「イケルかも」と感じた方は是非継続を。

★熱いぜ…女子高スポーツ列伝

 

 

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