デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【見つけてあげる】久保さんは僕を許さない #1【私だけは】

『前に話してたよね。自分が(椅子に)座っているのに気づかれずに(その上から)座られたって。それってさあ、座った人が黙っていれば、ばれないかもしれないよね』

『いやーそれはさすがにバレると…まさか!?』

『そのまさかです』

今期はグイグイ来る天使様が多いなあ。

「久保さんは僕を許さない/第1話・ヒロイン女子とモブ男子」(2023年1月10日深夜TOKYO MX放送/古賀一臣演出)

タイトルの「僕」には「モブ」とルビがふってあります。

白石純太(しらいし じゅんた)、高校1年生。天然ステルススキル保持の見えない男。

どれくらい見えないかと言うと、中学の卒業集合写真の中にちゃんといるのに「いない」と思われて右上の囲み枠に合成されてしまうくらい見えない。


その存在感の無さは高校に入って磨きがかかり、教師も生徒も認識できないレベルまで(ほとんど「青春ブタ野郎」の「バニーガール先輩」の域)。

白石を目撃するといい事がある…UMAやレアモンスターのような扱い。毎日学校に来ているのに。


そんな白石をただひとり見つけることができるクレアボヤンススキルを具備した女子、久保渚咲(くぼなぎさ)。

隣の席という事もありますが、たやすくその存在を知覚して声掛けちょっかいスキンシップ。


純太の「見えない」特性を生かしてあれこれ実験を仕掛けてきます。

授業中に「椅子の上に正座」「片膝立ち」「椅子の上に直立(更にY字バランス)」させてどの時点で教師に気付かれるか、とか。


純太の膝の上に座っていても黙っていれば誰にも気づかれないんじゃないか、など。

その感情の正体をまだ知らない男女のお話。

まあ、高木さんの亜種と言ってしまえばそれまでなのですが、高木さんは意図的(というか用意周到な計画派)なのに対し、久保さんは(まだ)興味本位で無自覚。

にもかかわらず(いやだからこそ?)、高木さんよりは(年齢的に)大人なので「大胆な接近戦」を仕掛けてくる辺りが見どころと言えますでしょうか。



どれくらい近づけばカメラが顔認識するか」実験👆。

 

凄く良いです。久保さん。

おまけ

「むー」と「つーん」の久保さん。表情の変化もいい感じ。



 

 

ランキング投票です。久保さんに「つーん」されたい方はワンポチを。

 

 

 

★本日1月14日はスティーヴン・ソダーバーグ監督(1963~)の誕生日(おめでとうございます!)

派手な娯楽作から社会派まで意外と振れ幅の大きい監督さんです。

本日はこの2本立てで。

 

★本日のTV放送【19:00~BS12/土曜洋画劇場】