『今日の僕は…何と言うか、全然似合わないけど、そんなの分かってるけど、何か、主人公みたい』
「ヒロインを保健室に送り届けよ」なクエストをコンプリートした結果、白石くんのステイタスは一時的に「モブ」から「主人公」に格上げされました。
これで春まで暫しのお別れ。間に合って良かったなあ。
「久保さんは僕を許さない/第6話・保健室と主人公」(2023年2月14日深夜TOKYO MX放送/ばるさみこすくん演出)
落とし物は認知されても落とし主は知覚されない白石くんですが、今日は何と落としたハンカチのみならず、落とした白石くんまで見つけられてしまう快挙を達成。
拾ってくれたのは誰かによく似た少女。はて、この顔は…。
少女の連れは、いつかの本屋の店員さん。
『あーあの時のエロ本読んでた少年!』
初対面の少女の前でその特定はやめてあげてお姉さん。
ここで初めて自己紹介。
本屋の店員さんは久保さんの姉・明菜、少女は従妹の久保沙貴。
久保家のDNAには「白石くんを見つける因子」が組み込まれているみたいです。
今回、冒頭で、久保さんが白石くんを認識しない(存在を認めない)と、他の人からは白石くんが見えないと言うバリア効果が確認されました(ほとんどシュレーディンガーの猫だな)。
白石くんを見せるも見せぬも久保さん次第という事です。
白石くんが久保さんと仲良しと知って脹れる沙貴ちゃん可愛す(久保さんそっくり)。
試験前。図書室で分からない所を久保さんに教えてもらった白石くん。
明日も一緒に、と約束したら無念の発熱。
心配した久保さんとロイン(ラインね)のやりとりをしていたら、寝室に乱入して来た弟・誠太がスマホにタッチ。スタンプ送信。送られたスタンプは…
≪あいたい、あいたい≫
誠太グッジョブ! 受け取り固まる久保さんの指が伸びた先は「わ」。
これ絶対『わたしもよ』って打とうとしたんでしょうね。しかし直後に「押したのは誠太」のネタバレが。
なら私も、という事で久保さんが返したのが、
≪さみしい≫
直後に「押したのはお姉ちゃん」。
微笑ましいやりとりです。
復調した白石くんが1時限目遅刻で登校、2限目始まるまで廊下で待機をきめこんでいたら中から足元のおぼつかない久保さんが。
明らかに風邪。教室内は小テスト中なので付き添い無し。しかし、ひとりで保健室まで行くのは…。
『久保さん、保健室、一緒に行こ。キツかったら、肩を』
『一緒に保健室行ってくれるの?』
『迷惑じゃなかったら』
『ありがとう。お願いしちゃおっかな』
送って届けて横たえて。
『今日の僕は…何と言うか、全然似合わないけど、そんなの分かってるけど、何か、主人公みたい』
いい最終回(中締めですが)でした。
ではまた、春に。
★本日2月17日は、福田純監督(1923~2000)、岡本喜八監督(1924~2005)、アレハンドロ・ホドロフスキー監督(1929~)の誕生日(ホドロフスキー監督94歳!おめでとうございます!)
揃いも揃ったりな巨匠祭り。「カルトの夜明け」と言っていい記念日です。
一昨年は「惑星大戦争」「ブルー・クリスマス」「ホーリー・マウンテン」の3本をお届けしましたが、今年はこの3本で。
追悼:ラクエル・ウェルチ
カンサス・シティの爆弾娘ことラクエル・ウェルチ姐さんがお亡くなりになりました。
2月15日。死因非公開。ロサンゼルスにて。82歳没。
追悼はこの2本。
謹んで哀悼を。