『なんじゃこりゃああ! 細くて!ふわっふわで!いい匂いで…これが…女子!』
何に目覚めた? 相沢智。
「トモちゃんは女の子/第4話・笑顔の理由|女子っぽく戯れたい|ヒーローはよく転ぶ」(2023年1月25日深夜TOKYO MX放送/安藤健演出)
女子っぽいスキンシップに憧れる智。
母親同士が幼馴染で生まれた時からの付き合いのみすずにハグの要求。
『1回!1回やってみようぜ!痛くしねえからさ!』
『別に良かったんだけど、今のアプローチで嫌になったわ』
代わりに名乗りを上げてきたのがキャロル。
お言葉に甘えてぎゅっ!その抱き心地の良さは異文化交流的衝撃。
『あたし、やっぱ女じゃねえかも』
キャロルは特別製だから、と諭すみすず。キャロルが特別なら他の女子は?
まずは三船、返す刀で小川を辻斬り抱擁。いやそれは罪だぞ智。
その後、キャロルが智に日々突撃スキンシップ。
面白くないのは…みすず。
その表情の変化に気付けたのは「みすずマイスター」智のみ(いや分かんねぇよ普通)。
今回はみすず母の幼馴染の智母・あけみが初登場。
智父・五郎の道場にも通っている淳とは勿論顔なじみ。
『おはよっす、おばさん』
『あ・け・み・さん、だろうが…』
見た目ヒグマの五郎は未だにあけみと顔を合わせると照れて赤面して(触れられたら気絶して)しまう…ってお前どうやって智作ったんだ?
学生の頃からあけみのピンチには真っ先に駆け付けたと言う五郎。
「進撃の巨人」かよ!? ってかヤンキーだったんすね、あけみさん。
後半は「不良グループリーダーの3年生に言い寄られて困っている」という小川からの相談を受けた智がお断りの場に同席…しましたが相手の下衆い反応に
『こいつ、何本折っていい?』
ひと蹴り、瞬殺。仕返しに怯える小川らに、
『もしお前らに何かあっても、そん時はあたしが守ってやる。心配すんな』
颯爽とその場を去る智の後ろ姿に降ろせぬフラグが万国旗。
罪だぜ、智。
当然仲間を集めて仕返しをとなりますが、集まった所を通りかかった淳がまとめて畳んで(敢えて畳むところは映さない)。
結局全員で智に土下座する破目に(何を言い渡したんだ淳?)。
何喰わぬ顔で智と下校する淳。その頬には絆創膏。
『で、お前は何で怪我してんだ?』
『転んだ』
『お前って中学の頃からよく転ぶよなあ』
ああ、そういう。騎士だったんですね、昔から。淳一郎は。
今回は脚本が秀逸。1本(3話)の中で登場人物全員にキャラ設定確認の見せ場をつくり、個々のエピが伏線と回収になり…。
みすずの母親と智の母親の幼馴染話から、みすずと智の関係性を挟んで智母登場。両親の馴れ初めに智と淳の現在を重ね、合間に百合ハグ。
見事です。
★本日1月27日は「百合」の名称を定着させた「セーラー服百合族」を撮った那須博之監督(1952~2005)の誕生日。
「美少女プロレス 失神10秒前」とかも捨てがたいですが、結局この1本でキャリアの全てが上書きされてしまいましたね。