『やっとなのじゃ。これが夢にまで見たあんぱん!』
『なんじゃこのふかふかしたものは!? やわらかいぞ、これが人間どもの言う幸せか!?』
『び、美味なのじゃ! この黒いの、程よい甘さで何とも言えぬ。天才じゃ。あんぱんとやらは天才が作ったのじゃ!』
『もうなくなってしもうた。幸せとは長く続かぬのじゃな』
異世界の女神ってのはみんな駄女神なのか?
「とんでもスキルで異世界放浪メシ/第5話・風の女神は甘味がお好き」(2023年2月7日深夜テレビ東京放送/山﨑香子演出)
第1話ご紹介の後ほったらかしになってしまいましたが、続きです。
勇者として異世界召喚されたものの、剣も魔法も使えず、唯一の固有スキルが「ネットスーパー」という何じゃそりゃそりゃなものだった向田剛志(むこうだつよし。後にムコーダと改名)。
勇者としては「ハズレ」だったのをいいことに、怪しい国王に見切りをつけて隣国に脱出。
実は「ネットスーパー」は課金さえすればイオンネットスーパーから元の世界の物資を何でも瞬時に購入することができる「とんでもスキル」でした。
旅の途中、ムコーダの料理(正確には「エバラ焼肉のたれ」で焼いたレッドボアの肉)の匂いに誘われた魔物フェンリル(国のひとつやふたつ一匹で滅ぼすことができる伝説の魔物)がこんばんは。
お前と従魔の契約をしてやるから飯の世話をしろ。
ご無体極まりない申し出ですが、選択の余地無しで契約。しかし、この狼に似た巨獣、馬鹿みたいに大飯喰らい。
物怖じしないムコーダは「自分の喰い扶持くらい自分で獲ってこい」。
フェンリル(ムコーダがフェルと命名。☜ネーミング・センスゼロ)が狩ってきた獲物は普通の冒険者では狩れない高ランクの魔物ばかり。冒険者ギルドに持ち込んで解体依頼。ついでに肉以外の部位を買い取ってもらったらびっくり高額。
更にネットスーパーで仕入れた塩と胡椒を商業ギルトに持ち込んだら驚きの高額買い取り。異世界転売ヤーとして資金は潤沢。
フェルが確保してくる食材(主に肉、と言うか全部肉。たまに魚)+ネットスーパーの調味料で日々是飯テロな美食三昧。
ある日、食後に見つけたベビースライムは、「可愛い」「使える(ゴミでも捕食するので溜まりに溜まった不燃物一掃)」「便利(食器の汚れだけ食べて洗い物無し)」の三拍子。
ムコーダにも懐いていつの間にか従魔の契約を(スイと命名。中の人は「アフリカのサラリーマン」殺傷ハムスター)。
デザートには甘いもの。あんぱん、ドラ焼き、チョコレート。
この至福の瞬間を天界から指を咥えて見つめている女神がひとり。
フェルに加護を与えている風の女神ニンリル。
異世界の甘味…あんぱん…食べたい…辛抱堪らんとフェルを通じてご神託。
女神の加護を与えるから供物をささげて祈るがいい。供物はあんぱんとクリームパンと…。
どう聞いてもただのたかりですが、女神の加護は魅力的。
段ボール重ねて祭壇作って、あんぱん並べて祈りはテキトー。
念願のあんぱんをゲットした女神ですが、あっという間に食べきって…。
『これは神託なのじゃ。今すぐチョコレートとやらを供え、祈るのじゃ。…あ、どら焼きも一緒に供えるようにするのじゃ』
『これ、本当に神託なんですか?ただのおねだ…』
『神託なのじゃ!』
可愛いです、女神様。ベビー・スライムのスイも加わってパーティも賑やかになりました。
にしても、深夜の飯テロは胃に悪い…。
☜ランキング投票です。ニンリルとアクアを共演させて、異世界いやしがり駄女神選手権を開催して観たいと思う方はワンポチを。
★本日2月11日は第11代アラスカ州知事、サラ・ペイリン(1964~)の誕生日(おめでとうございます!)
映画と何の関係が? あるのですよ、これが。
詳しくはこちらを。
★本日のTV放送【21:00~BS-TBS】
※大統領繋がりで綺麗にまとまりました…よね?