≪土地の記憶は人の記憶だと思います。…なので…私はきっとこの場所を好きになります≫
イケメン落として、美女も落として、次は地味子。
人の印象が渋谷の、東京の記憶を上書きしていく。
ホント、春にふさわしいドラマだと思います。
「スキップとローファー/第3話・フワフワ バチバチ」(2023年4月18日TOKYO MX放送/高村彰演出)
あれこれ迷った挙句、部活には入らず生徒会に入る事にした美津未。
イケメン志摩と美女・村重を助さん格さんのように従えて生徒会室に来てみれば、扉の前に先客1名。
久留米 誠(くるめ まこと)。ギャルもイケメンもイケメンに群がる女子も苦手…と思っているうちにクラスであぶれ…。
≪何かしらのコミュニティに属さないと…≫
『入らないの?』
完全にホラーのタイミング。振り向けば美男美女を従えた岩倉美津未。まさか本当に裏番?
村重は生徒会に興味無しと早々に離脱。意を決して扉を開けると中には二人。
会長の山本と会計の高嶺。
残念ながら生徒会執行部の部員募集は無し。ただし、サポート組織は入部届で入れるという。
回答保留で生徒会室を後にしましたが、ここは久留米さんと知り合えるチャンス。
再びホラーのタイミングで呼び止めて志摩と3人でスタマ(STAR MAX。勿論スタバの事ですが、スタマと言うとつい後ろ2文字を入れ替えて別の単語に脳内補完してしまいたくなります)。
初スタマ(石川にもあるがバスで3時間かかる)、初タピオカドリンク(因みに日本のスタバにタピオカ入りフラペチーノはないらしい。台湾スタバにはあるそうです)。
見守る二人の脳裏には「アヒルの赤ちゃんの初めての水浴び」シーンが。
HAPPY!
タイプが全く違うのに仲がいい志摩と美津未を不思議がる久留米さん。
『(気が合う理由なんて)ちょっとした事なんじゃないかな。一緒に喰ったら何かメシがおいしいとか』
ここで美津未が勇気を出して初めて自分からの連絡先交換依頼。
様子を聞いてきた村重さんに初スタマの写真(ブレブレ)送ったら「なんで誘ってくれなかったの」と悲嘆レス。
後から志摩が撮り直したピントばっちり写真を久留米さんにも送信(ぴょこっと跳ねる久留米さん。反応が奥ゆかしい)。3人目のお友達ゲットです。
その久留米さんから「名作映画祭」のお誘い。上映作品は英語の課題小説を映画化したものとあって、瞬く間に参加者急増(久留米にとっては大誤算)。
待ち合わせは(絶対待ち合わせには適していない)渋谷のハチ公前。
ギャル(村重)とイケメン(志摩)とイケメンに群がる女子(江頭)…久留米苦手ワールド。
心の壁に気付いたのは村重。
『なんかごめんね。ほんとは美津未だけ誘いたかったんじゃない?あたしみたいなタイプ苦手なら今日無理に話しかけなくていいから。気ぃ遣わなくていいよ。折角の休日だし』
その様子を見て今更ながら1学年8人の頃とは違う人間関係の複雑さに翻弄される美津未。
映画の前の食事の席で話題になったのがポップコーンの味。塩派かキャラメル派か。
志摩、村重、久留米が塩派。美津未含む残り全員キャラメル派。
村重と久留米の中も取り持てない無力さにうなだれつつ、志摩からもらった塩味ポップコーンと自分のキャラメル味を交互に食べたらこれが美味い。しょっぱいと甘いが交互に来て…。
『私は今日からキャラメル&塩派だな~』
この一言に村重がツボって爆笑。
食べてみれば美味しい。一生飲む気なかった浮かれた飲み物「タピオカドリンク」を美味しいと思う自分もいた事を思い出す久留米。
変われるはずだ、自分も。
ラインで村重に謝る久留米さん(いつアドレス交換したんだ、とか言ってはいけません)。
結果的に二人の間を取り持つ事になった美津未の「ポップコーンはキャラメル&塩派」。
流石、映画の友達ポップコーン。
折角なので映画に登場したポップコーンをひとつふたつ。
自宅でポップコーンと言えば「スクリーム」。
冒頭、ドリュー・バリモアがホラー映画(のビデオ)を観る準備のためにポップコーンを作っていました(結局、彼女はこのポップコーンを食べる事ができませんでしたが)。
映画館のポップコーンなら「ゴーストワールド」でしょう。
イーニド(ソーラ・バーチ)が、溶かしバター入りポップコーンをオーダーしてきた太り気味の女性客に対し、
『黄色い化学物質で汚された美味しいお菓子をどうぞ』
(Here you go -- smothered in delicious Yellow-chemical sludge!)
そらクビになりますわな。
★ご参考
★ついでなのでそのまんまなタイトルのこちらも。
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