『ガンタの写真、凄く良くなってる。短期間で凄い…だからその…次はさ…感動的な景色を撮ろうとするのでなく…本当に突き抜けた写真は…景色の中から感動を見つけた時に撮る…ときめきでシャッターを押すんだ』
光画部のテクニカルな(故に偏った)訓えとは一味違う白丸先輩のエモーショナルな訓え。
そう、写真は感情。
そしてゲーセンイベント準備でカンフー着になっている白丸先輩、滅茶かわいいです。
しつこいようですが私は白丸先輩推しです。
「君は放課後インソムニア/第10話・姉はん星」(2023年6月12日深夜テレビ東京放送/横手颯太演出)
天文部顧問・倉敷先生の曲・中見ご両家の親説得という手順を踏んで出発の日を迎えた天文写真撮影合宿。
お目付け役は伊咲姉、曲 早矢(まがり はや←曲家は釣りが好きなのか?)。
合宿の拠点となるのは今は空き家となっている曲のおばあちゃん宅。
昼食後、お昼寝伊咲を置いて中見は御近所散策。海を見下ろせる神社の境内で予習かたがた初撮影。
日没。先に合流したのは早矢。
早矢の口からぽつりぽつりと語られる伊咲の事情。それはとりもなおさず早矢の事情。
心臓が悪かったという事を中見が知っていることに驚く早矢。それは伊咲が絶対、他人に口外しない個人情報。
『ねえ、こんな10分で一周できる田舎町撮って楽しいの』
『そうですね、僕はここに来て結構気持ちが上がると言いますか、例えば、空と海と港町がひとつの画角に収まる場所を見つけるのも楽しいですし』
写真に興味無しの早矢が唐突に話題転換。
『伊咲から告ったって本当?』
あとからブラフと分かりますが、あわわおよよの中見。しかし、回答は立派(早矢曰く「身内の彼氏としては100点」)。
『だけどね、伊咲はやめときな。普通と違うって事、あいつが一番分かってる。かわいそうじゃない子が他にいくらでもいるでしょ』
今回タイトル画像ボツ案。
『僕は…伊咲さんの事、半分も知らないかもしれないけど、かわいそうと思ったことは一度もないんです。伊咲さんはかっこいいんです。伊咲さんは僕には凄く眩しい人です』
直視。まっすぐだなあ、中見。
陽が落ちて夜。境内から見下ろす景色を切り取って。
『こんなつまんない場所が絵になるの?』
『見ますか?』
関心なさげにファインダーを覗く早矢。そこには…
『へえ…!』
鳥居、海、山、月を一枚に収めた縦長の構図。異なる青と碧のグラデーション。
月が綺麗ですね(今週2回目)。
『ね。中見って凄いんだよ』
翌朝。彼氏に迎えに来てもらってバックレかます早矢(伊咲が裏切らなければアリバイは完璧)。
妹の彼氏をからかうのは姉の特権(早矢と久保さん姉の明菜は立ち位置も性格も被るなあ)。
そして、妹を託すのも。
早矢は早矢なりに中見を評価したのでしょう。
晴れて夢の二人きりになりましたが、大丈夫か中見?
★光画部の偏った訓えを復習したい方はこちら。
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★本日6月14日は蔵前大暴動の日。
1984年の今日、蔵前国技館で行われたIWGPリーグ戦優勝戦「アントニオ猪木vsハルク・ホーガン」戦に長州力が乱入、蔵前警察署が出動する「大暴動」に発展しました。
事の詳細を知りたい方はこちらを。
追悼:トリート・ウィリアムズ
トリート・ウィリアムズがお亡くなりになりました。
6月12日。バイク走行中に車に巻き込まれて。71歳。
「ヘアー」(1979年/ミロス・フォアマン監督)、「プリンス・オブ・シティ」(1981年/シドニー・ルメット監督)で圧倒的な存在感を見せ、84年にはセルジオ・レオーネ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」にも。
しかし、後年は低予算ものが活躍の中心になり、ちょっと残念でございました。
それでも偏差値貧乏野郎の琴線に触れる「こちら側」の作品に多数出演。
御弔いはこの3本で。
謹んで哀悼を。