デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【救援物資到着】君は放課後インソムニア #12【逃避行出発】

『伊咲ちゃんと何かあった?』

『え!?』

『そうかそうか。がんちゃんの雰囲気違うなって思ったもん!』

『外見的に変わるものなの!?』

『かっこいいがんちゃんが戻って来た…そんな感じ?』

男を変えるのはいつだって女。伊咲偉大。

「君は放課後インソムニア/第12話・迷い星」(2023年6月26日深夜テレビ東京放送/鳥羽聡演出)

波に乗って来た天体撮影合宿ですが,朝からあいにくの空模様。

予報ではしばらく雨が続くらしい。

それでもやることはある。撮影データを整理したり、宿題を片付けたり。


それはそれで、なんとなく幸せな時間。ふと触れ合った素足。一瞬離れてまた触れ合って。


ふれあう素足が ほてりほてり

誘いかけよか 待ってよか。

田山雅充「春うらら」


男女ふれあう星の下と言えばこんなシチュ👇の作品もありましたね。

ぼくたちは勉強ができない」1期最終話。


雨は風も伴って激しくなる一方。

『大丈夫かな。この家ボロだから』

いやあ、そこは自慢の特技を活かして

『お父さん、お家ボロだから潰れちゃうよ』

と言って欲しかった。

雨戸閉めるのも一苦労(戸袋から滑らせる作りではなく、外から嵌め込む方式)。


撮影中断もさる事ながら更に切実な問題がもうひとつ。

それは食糧難。買い置きもほぼ食べ尽くし、餓死一直線。

ようやく雨のあがった日、友が食べ物抱えてやって来た。

救援物資到着!


何故穴水は大量のバナナを?(そう言えばこの人、祭りの時もチョコバナナを執着していましたね)。

夜は花火。ウクレレ抱えた受川がBGMを。

♪君と会った、その日から なんとなく、しあわせ。


『なんだっけ、その歌』

『CMの奴!』

1966年12月25日に発売されたザ・スパイダース「なんとなくなんとなく」

私ら世代なら日産パルサー(1995年。井上順ソロバージョン)。

最近だと「earth music & ecology」(2011年。宮崎あおいバージョン)、アサヒビール「贅沢絞り」(2022年)など。

EDのクレジットは作詞作曲:釜萢 弘。おお、かまやつひろしの漢字表記(本名)ってそんな字だったのか!?


まるで雨の日の二人の様子を歌ったよう。受川、いい趣味してるなー。

あと君、何気に野々さんと仲良しになってないか。曲らの窮状(食糧難)も野々さんから聞いたみたいだし。


さて、お目付け役を放棄して彼氏とアバンチュール決め込んでいる伊咲姉の早矢。満喫具合をインスタ投稿なんかしているものだから、「祖母宅に姉不在=年頃男女が二人きり」が伊咲両親の知る所となり…。

激しい攻防の結果。

『今日すぐ帰って来なさい、だって』

『曲…』

『帰らないよ。真脇遺跡の撮影が残っている。だから帰らないって言って切ったから』

『そんな勝手して。もう一回折り返してちゃんと』

『やだ』

この絶対折れない感、実にいい感じです。


勿論、そんな我儘を親が認めるはずもなく。

≪夕方、パパの車で迎えに行きます≫と非常の通告。

『曲、食べ終わったら掃除しよう。今日まで使わせてもらったこの家を。綺麗に片付けて出るんだ』

『…うん』

『その後…俺にさらわれて欲しい』

おっと中見まさかの誘拐宣言。その瞬間の曲の表情は、


『曲を連れ去って明るいうちに真脇遺跡に向かう。そこから夜通し写真を撮って、朝一番早いバスに乗って七尾に帰ろう』

二人で始めた旅のゴールに曲がいないのは、嫌だ。

おお、「小さな恋のメロディ」か「リトル・ロマンス」か(そんなに若くはありませんが)。

ただじゃ済まないのは承知の上。男になれや中見丸太。

おまけ

合宿編は白丸先輩の出番がないのが唯一の不満。一瞬登場のアイキャッチ



 

 

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★本日6月28日は遠藤憲一(1961~)の誕生日(おめでとうございます!)

どこを切り取って良いか分からないマルチな方ですが、今回は爽やか系と人でなし系をセットで。