デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【その恋は泥酔に始まり】山田くんとLv999の恋をする #13【泥酔で結ばれる】

『あ、あの…山田って、私のこと、好きなの?』

告白する!と決心したものの果たせず、ようやく掴んだチャンスに酔った勢いで出て来た台詞がそれかい!?


どう答えるよ山田?と思ったら、

『バレたか』


おおお今までのクールで必要以上に人との距離を取っていた山田はどこ行った?

最高の返しじゃないか。これも一種のギャップ萌えか。

「山田くんとLv999の恋をする/第13話・朝 起きたら」(2023年6月24日深夜TOKYO MX放送/川野麻美演出)

第1話紹介の次が最終13話(笑)。

いや正直、ジレジレな進行具合に「いつLv999になるんだよ?」と思っておりました。

なんせ今期は、初手からグイグイ行く小学生とか、2話にして「好き」を自覚する中学生とか、ひたすら見つけて構う高校生とかが周りにいたので踏み出せない女子大生をもどかしく感じていたのですが、最終回で一気に捲って参りました。

まあ「めぞん一刻」のアニメ全96話を13話に圧縮したと思えばある意味全力疾走だったと言えなくもないですし、原作を忠実に映像化したという意味ではとんでもなく丁寧な作りの作品だったと言えるでしょう。

『好きです。俺、茜さんのこと。明日朝起きて忘れててもいいです。また言いに来ます。覚えてもらえるまで』

Lv999の恋をしたのは山田くんでした。

『明日、朝、起きたら、電話してもいいかな。絶対夢だったかもって不安になると思うから。そうしてもいい?』

『俺がします。明日、朝、起きたら』


美しすぎる絵柄ですが、翌朝の茜はこんな👇感じ。


今期は顔芸勝負のヒロインが多く、本作の茜と「久保さんは僕を許さない」の久保さん(姉含む)が双璧でした。

久保さんは完全にデフォルメですが、茜は素の顔面芸。表情豊かなヒロインはいいものです。


最終回は胸に秘め続けた想いを山田にぶつけるクラス委員長・椿ゆかりとか、知り合いが開いた焼き肉屋で広すぎるにも程がある人脈が明らかになった苺農園代表のサブマスター、鴨田たけぞうとかキャラの深堀りも抜かりなしで「一通りやる事はやった」締め具合でした。

今後の展開も気にはなりますが、ここで幕でもいいような気がします。

★初回の様子はこちらから

 

 

 

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★本日6月27日は戦艦ポチョムキン叛乱の日。

1905年のこの日(ユリウス暦6月14日)、ロシアで戦艦ポチョムキンの水兵が蜂起しました。誰でも一度は引用したいと思う名シーン「オデッサの階段」を生んだ名作をどうぞ。

 

追悼:フレデリック・フォレスト

 

フレデリック・フォレストがお亡くなりになりました。6月23日。カリフォルニア州サンタモニカの自宅にて。死因非公開。86歳。

フォレストと言えば「地獄の黙示録」のシェフが真っ先に浮かびますが、それ以外で印象深かった(とか言う割に紹介文の中では触れておりませんが)この2本を。

・払い下げ軍用品店店主を演じたこちらと

・監督のフィルモグラフィーを全く知らずに出演してしまったこちら(役柄はジャド医師。監督はアンソニー・パーキンスを想定していたらしい)