デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

まずスピッツに謝れ。 シャーキュラ/吸血鮫

盛ってなんぼの低予算。

Shark&DraculaでSharkula。

吸血鬼と言えばコウモリ。サメにコウモリの羽つけて一丁上がりだ。

国内版DVDのキャッチどーする? そりゃ羽がついたんだから、

空も飛べるはず

でいいんじゃね。

うん。まずはスピッツに謝ろうな(よく怒られなかったな)。

「シャーキュラ/吸血鮫」(2022年/マーク・ポロニア監督)

監督がマーク・ポロニアである。これ以上の説明は必要ないし、しても虚しいだけなのですが、それではご紹介にならないので少しだけ。

はるか昔、人間に追われた吸血鬼(ドラキュラ伯爵←ブラム・ストーカーに土下座して謝れ)は崖から海へ真っ逆さま。

しかし、ドラキュラは死にませんでした。人知を超えた力によって生き延びたのです。

人と鮫の間で同盟が結ばれ、カルト教団が吸血鬼を生かすと決めたのだ…という解説が入るのですが、この冒頭僅か1分の展開が人知を超えています。


まず字幕は「剣で心臓を貫かれ」になっていますが、刺さったのは明らかに腹。

崖から落ちる時、ドラキュラは剣を抜いていますが、着水後に今度はちゃんと胸に刺さった剣を再度抜いています。

サメと同盟はまあいいとして、いきなり登場のカルト教団って何者よ?

同盟はサメ、吸血鬼、カルト教団間の三者契約という事か?

というこちらの疑問をよそに時は現代。

夏休み中の短期バイトでニューイングランドアーカム(←ラブクラフト五体投地して謝れ)を訪れた大学生…には到底見えないデブヒゲ親父コンビ。


宿・食事付きで週末現金取っ払いという好条件に喰いついたのですが、アーカムは吸血鬼に支配されておりました。

ヒエラルキー的には、サメ>吸血鬼>カルト教団>一般人みたいな感じで、定期的に吸血鬼が一般人の生贄(勿論女性ですが若くも美人でもありません。勿論処女でも)をサメに捧げております。


生贄とは別にシャーキュラさんは酔っ払い親父とか勝手に喰い散らかしており、これでは生贄の立場がありませんが、まあ待ちきれなかったのでしょう。

さあ、秘密を知ってしまったデブヒゲコンビの運命は(盛り上がって参りました!)?


OPとEDに流れるご機嫌なサーフミュージック(「♪しゃーきゅら~、しゃーきゅら~」という一昨日栓抜いたコーラのような、あるいは風呂でこいた屁のようなコーラスが被る)が堪りません。

本編中何度も挿入される浜辺のファイヤーダンサー(この人だけ美人)は出番多いのに一切お話に絡みません。


キャスト一覧にもそれらしい名前ないし、レンタル映像なのかもしれません。

★マーク・ポロニアに一杯喰わされたい方はこちらも。

 

 

 

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★本日6月25日はステゴロ一番・誠直也(1948~)の誕生日(おめでとうございます!)。

今回は千葉真一を中心に誠直也志穂美悦子という勝てる気がしないスリーショットが拝めるこちらを。