デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

懐の深さを測る…。 スノーシャーク 悪魔のフカヒレ

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『注文は?』

『カティ…シャーク』

ゾンビ映画を観る者は常に自身のゾンビ愛と向き合わねばなりません。

サメ映画を観る者もまた己の内なるシャーク愛を試され続けます。

懐の 深さを測る サメ映画

「スノーシャーク 悪魔のフカヒレ
(2011年/サム・クアリアナ監督)

 

インターネットのキックスターターキャンペーンその他でかき集めた$7,000で週末シコシコ撮り貯めた手作りフィルム。

サム・クアリアナ監督が将来化ければ、「死霊のはらわた」や「ブレインデッド」と同じ箱に入るでしょう。

一部サメ映画マニアの間ではソフト化の待望久しい作品だったようですが…。

いやぁこれ普通に駄目映画でしょ(笑)。

地震で雪山奥深く眠っていた太古の生物、スノーシャークが覚醒。

雪を蹴立ててヒレが滑り、人を襲って血のシャワー。

ウルトラマンティガ」第43話「地の鮫」に出て来た地中鮫・ゲオザークを思い出しますが、普通、ヒレはあくまで前哨戦というか掴み。そこから全身が見えて「おお!」となるものですが、本作はどちらかと言うとヒレが見せ場。

$7,000ですからね、推定製作費。ヒレが限界。

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右はウルトラマンティガのゲオザーク(のヒレ


一応、歯と等身大全身模型も作ってはいますが映るの一瞬。

はい、見たね、見たね、サメだったよな?ようしOK、じゃサメって事でヨロシク!な感じ。

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この手作り感(恐らくは監督の友達とか弁当レベルのギャラでかき集められて来た素人さん達の演技含む)を愛せるかどうかで評価が分かれると思います。

もっと「ない袖は振れん!」と開き直って景気よく弾けてくれればカルトになったかもしれませんが、なまじ真っ当に作ろうとしている生真面目さが仇になりました。

ソフト化に際して「悪魔のフカヒレ」というサブタイをつけた発売元コンマビジョンには称賛を贈ります。

★ご参考~ビーチに鮫/沼も陸地もお構いなし

 

 

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★本日12月29日は”渡り鳥”ドラマー、コージー・パウエル(1947~1998)の誕生日。

所属バンド数知れずですが、私的ベストはこの2枚。