『中見は独りで行っちゃうんだって思ってた…。私、置いてかれるんだって』
旅の目的地「真脇遺跡」を目前にして曲の両親から下った「合宿即時中止・帰還指令」。
年頃男女(しかも曲は心臓に疾患を抱えている)がひとつ屋根の下で暮らしているとなれば、親としては当然の判断。
素直に従う以外の選択肢なぞ…。しかし、中見の選択は『俺にさらわれてほしい』。
『曲を連れ去って、明るいうちに真脇遺跡に向かう。そこから夜通し写真を撮って、朝一番早いバスに乗って、七尾に帰ろう』
優等生・中見、まさかの誘拐逃避行宣言。
「君は放課後インソムニア/第13話・最古の星」(2023年7月3日テレビ東京放送/池田ユウキ、山田加余仲演出)
腹は決まった。しかしその前に掃除と片付けだ。
命を繋いでくれた救援物資もひとつにまとめて。やはりバナナの存在が気にかかります(後日、曲家の食卓に並んだのでしょうか)。
母宛ての置手紙を玄関に。そして辿り着いた旅のゴール。
真脇遺跡。
ジャンピングハグをかます曲。ロケハンすませて日没を待つ。
星々の時間。見分けられない数の星を見つけて繋いで星座とそこにまつわるお話を紡いだ古代人に思いを馳せて。
『きっとさ、星座を作った人達もちっとも眠れなくて、毎晩星を見てたんだよ。6千年前から。ずっと』
中見が曲をさらってきたのには訳がありました。旅のゴールで伝えると決めていた気持ちの吐露。
『好きです。ずっと、一生、曲が好きです』
おお、「タッチ」に連なるストレート告白。よく言った中見。
『ねえ、撮って。生まれてきて今、一番嬉しい。私の顔、写真に残して欲しい』
でも一人は恥ずかしいから一緒に。カメラと携帯で互いを。
『やっぱ、カメラ持っている中見が一番かっこいい』
この時の曲の表情の可愛さよ。
さて気になる事の顛末ですが、綺麗且つ潔く割愛。
経緯飛ばして結果だけを会話で短く(こちらも「タッチ」方式、もしくは「仮面ライダークウガ」方式)。
まあ正直、中見の父親が曲の両親に頭下げに行くところとかできれば見たくなかったので、爽やかなまま終わらせてくれた演出には大感謝(写真コンテスト入賞の知らせを待つところとかは観たかったですが)。
ただ、「スキップとローファー」同様、綺麗に終わらせ過ぎで、おいおいまだ話は続くのに2期はないのかよ、と心配になってしまいました。
やってください、2期。
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