知りませんでした。「電エース」がここまでシリーズ化された長寿特撮ヒーローだったとは。
1985年の「電エース(ファースト)」を皮切りに「常識を超えた男・電エース」「電エース2000」「電エースTV」「本家 電エース2005」「電エース ~ハンケチ王子の秘密~」「絶対やせる 電エース 宇宙大怪獣ギララ登場! 宇宙怪獣小進撃!」「電エース ザ・ファイナル ~気楽に生きよう~」「それいけ! 電エース」「母さん助けて電エース」「電エースタロウ ホットリボンのひみつ」「電エース中野 ~大江戸温泉物語の謎~」
と、ここまでが2014年まで(はあはあ。ちょっと休憩)。
で、以下が2015年以降。
「電エース下関」「電エース刑事(けいじ)」「電エースポリス」「燃えよ電エース」「電エース60(シックスティ)」「電エースキック」「電エースハウス」「電エースQ」
どうですか、お客さん。他作品へのゲスト出演を加えると更にメートルが上がります。
いやこれもう日本を代表する特撮ヒーローと呼んで良いのではないでしょうか。
本日ご紹介するのは、「電エース(ファースト)」全話に、全編等身大で活躍(?)する新撮影の「ファイト編」を加えて2005年にローランズフィルムより発売された、
「元祖 電エース」(河崎実監督)
“全話”とか言うとBOXっぽく聞こえちゃいますが、おまけのファイト編含めても24分。
1話2分足らず(なのに毎回OP/EDがある)の「視聴者に突っ込む隙を与えない」ナイスな構成。
電一(でんはじめ。クレジットでは南郷勇一となっいますが、ご存じ、河崎実その人です)は快楽(性的なものに限定しない。酒や肩叩きでもOK)に浸ると身長2,000mの超人、電エースに変身する!
怪獣ドライドンの出現に電一は缶ビールを飲んで電エースに変身。
どう見ても東京タワークラスの大きさですが、次の瞬間、タワーをむんずと掴むと引っこ抜いて凶器として使用。縮尺バランスが滅茶苦茶です。
等身大でも戦えます。海辺でナンパ野郎をタコ殴り。
後半は「ウルトラファイト!」のパロディ。アスレチック施設のある公園で子供たちの見ている前で怪獣と実況付きで一騎打ち。
視聴率不振のテコ入れ会議というメタなネタを挟んで「おっぱい星人」登場(場所は露天風呂)。
コマ落としの様なスピードで話が進みますが、一番尺を採っていたのがエンディングテーマ(各話EDとは別物)「電次郎のバラード」。
電一の弟設定の脇キャラ電次郎を演じた加藤礼次朗が己の境遇(本業は漫画家なのに5,000円やるからと呼び出されて…)を「みなしごのバラード」のパロディ曲に乗せて嘆く「笑って泣けて、ちょっとダウナーになる」企画曲。
3番までフルコーラス。じっくり聴かせてくれます(手段も目的も選んでいません)。
ここから始まり今日まで連綿と…。
他の「電エース」も機会があれば追々。
★電エースがゲスト出演した特撮大作。
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