デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

追悼:渡辺裕之

『それで新田さんの提案で俺たち「ニコニコ同盟」って会を開くことにしたんだ』

『ニコニコ同盟?』

『全てを失っても人間は笑顔でいるべきだって。悟ったんだよ。ね? 大門君、君も一緒にニコニコしてみないか』

(「電人ザボーガー」より)


渡辺裕之氏がお亡くなりになりました。

5月5日。横浜市の自宅地下にあるプライベートルームで。縊死。66歳。

縊死という単語を報道で初めて目にしました。

要するに首を吊って自ら命を絶った、と。

奥さま原日出子さんのショックはいかばかりか。

デビュー作「オン・ザ・ロード」からリアルタイムで観ているので、何となく一緒に歳を取ってきたような…。

「ファイト一発!」から「平成ガメラ三部作」「ウルトラマンガイア」「最年長仮面ライダー」、そして膨大なVシネ群まで。

特撮系ではほぼ軍人のイメージ。防衛庁(現:防衛省)と海上自衛隊の全面協力を得て泉谷しげるが監督・出演したオリジナルビデオ「ネイビー・ロック・ウォー・撃破せよ」(1988)でも海上自衛隊横須賀基地作戦本部 捜索隊員・沖役(主演)でした(AmazonでVHSが9,000円!)。

印象的な(必ずしも褒めている訳ではない)作品を挙げるなら、

  1. 電人ザボーガー(2011年/井口昇監督)
  2. だいじょうぶマイ・フレンド(1983年/村上龍監督)
  3. 新宿アウトロー(1994年/三池崇史監督)

辺りでしょうか。Vシネでは狡すっからく立ち回る(良く言えば目端が利く)役が多かったですが、最後に美味しい所をさらっていった「狂犬と呼ばれた男たち カリスマヤクザ」を推しておきます。

★各作品レビューはこちらから。

 

★実録物における渡辺裕之についてはこちらを。

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

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