以前「ポーランドの狂った映画ポスターに関する浅~い考察」という記事をUPしましたが、その後も前衛アートなポーランド・ポスターを目にしたので、グッときたものを並べてみます。
まずはこちら。「エイリアン2」。
黒のランジェリーを纏ったリプリーが前衛エロスな佇まい。
ちょっとマリリン・チェンバースの「グリーン・ドア」を思わせる(しかし全くいやらしくない)アートなポスターです。
「これなら部屋に飾ってもいいかな?」と思わせたのがこちら。「戦艦ポチョムキン」。
ここぞとばかりに垂らされた赤が不穏な空気を掻き立てています。
ここからは日本映画4連発。デザイナーの食指が動くジャパンの記号と言えば「サムライ」。
「七人の侍」と「切腹」。
激しすぎる決戦を見事に表現している「七人の侍」と、静かなる覚悟が鮮血となって迸っている「切腹」。
名作は絵になります。
最後に「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」と今村昌平版「楢山節考」。
「楢山節考」は完全にホラーですね。小林一茶の句「かたみ子や母が来るとて手をたゝく」が書き添えられているのですが、「か」を書き損じた(もしくは「かたみ子」の意味が理解できず、理解できる範囲で「たみ子」に変えてしまった)ようで、「惜しい」仕上がりになっています。
そもそも何故この句を引用したのかが分かりませんが。小林一茶が姨捨山について詠んだのは「有合の 山ですますや 今日の月」だったような…。
「ゴジラ対ガイガン」は良く見るとゴジラの体の中にキングギドラやアンギラスが取り込まれていて、洞窟壁画のような雰囲気を醸し出しています。
※タイトル画は(見たまんまですが)「パルプ・フィクション」です(タラ、絶対気に入っていると思います)。
★前回のポーランド映画ポスター記事はこちら。
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追悼:パイパー・ローリー
キャリー母、パイパー・ローリーがお亡くなりになっていました。
10月14日。ロサンゼルスの自宅にて。91歳。
長きに渡る闘病生活を送っていたようですが、91歳なら大往生でしょう(Wikiでは「老衰」になっていました)。
追悼はこの2本で。
★本日のTV放送❶【13:40~テレビ東京/午後のロードショー】
★本日のTV放送❷【20:00~BS日テレ】