本日、10月22日は「パラシュートの日」。
1797年のこの日、パリ市郊外のモンソー公園で、フランス人の発明家アンドレ=ジャック・ガルヌランが、高度約 1,000mを遊覧していた気球から直径約7mの布製の傘のようなものと一緒に飛び降りました(世界初のパラシュート)。
大空埋め尽くす物量作戦から、闇に紛れる単独飛行、高速落下のタイマンファイトまで。
パラシュートは映画の華。
物量作戦で思いつくのは何と言っても「遠すぎた橋」(1977年/リチャード・アッテンボロー監督)の≪マーケットガーデン作戦≫。
連合軍がドイツ国内に進撃するうえで必要なオランダ国内の橋を空挺部隊を使って同時奪取する一大作戦。
空挺兵 41,628人を投入しましたが、結果は失敗。連合軍の黒歴史。
物量は物量でも傭兵の個人戦だったのが「ワイルドギース」(1978年/アンドリュー・V・マクラグレン監督)
アフリカ某国で幽閉中の前大統領ジュリアス・リンバニを救出するために組織された50名のロートル部隊。
高度7,500mを飛行するC-130ハーキュリーズから自由パラシュートで次々降下するワイルドギース。果たして生きてこの地を出られるのは何人か。
空中戦で印象に残っているのは「007 ムーンレイカー」(1979年/ルイス・ギルバート監督)。
飛行機から投げ出されたボンドが一足先に脱出した敵に追いついてパラシュートを奪い、更にその後をジョーズ(リチャード・キール)が追撃する二段構え。
このシーン何と全部実景! CGもVFXも無し。パラシュート降下にかけては世界一とされる名人を収集した気合満点本気充填の大空中戦。
前年に作られた「スーパーマン」の不自然極まりない飛行シーンに対するアンチテーゼだったとも言われています。
逆に全部CG&VFXだったと思われるのが「チャーリーズ・エンジェル」(2000年/マックG監督)。
爆弾抱えて飛行機から飛び降りた犯人をヘリからダイブしたルーシー姐さんが高速接近して補足。爆弾取り外してキャメロン・ディアスが操縦するボートに着地。
「掴みはOK」のお手本のようなOP映像でした。
特撮系の印象一番は「GODZILLA ゴジラ」(2014年/ギャレス・エドワーズ監督)。
煙幕焚きながらゴジラに向かって降下する特殊部隊。BGMがジョルジ・リゲティの「レクイエム」。
怪獣映画に神話の誉れを上塗りしておりました。
アニメでパラシュートと言うと「重装備降下部隊」。見るからに重そうなものが「降って」来るのはやはり壮観。
左は「機動警察パトレイバー」で陸上自衛隊が正式採用した「空挺強襲レイバー(通称、篠原99式強襲レイバー)」。
右は「装甲騎兵ボトムズ 」に登場するアーマードトルーパー「スコープドッグ」。
タイトル画像は「ダイハード2」(1990年/レニー・ハーリン監督)。
停まっている輸送機から射出座席で飛び出してパラ下降と言う嘘とハッタリの重ね焼き。実に映画的でございました。
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