『出家しようと思う』
カズマ突然の出家宣言(「てんぷる」か!?)。
『この世の春が来たと思ったこともありました。ゆんゆんからスガマさんの子供が欲しいと言われてみたり、そこのロリッ子とふたりきりで布団に入ったりして、モテ期などと浮かれましたけれども…結果未だ独り身…得たものと言えば、オークに襲われ迎えた貞操の危機と、キメラとの心中による心神喪失…勘違いでしたわぁ!』
毎度お馴染み太宰治。
ここいらへんの経緯は「紅伝説」で描かれているので、話が見えないという方は先に劇場版「この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」👇をご覧ください。
紅魔の里を救って(まだ手にしていない報奨金にほくほくで)アクセルの街に戻って来たカズマと愉快な仲間たち。
しかし、紅魔の里でのあれやこれやはカズマの心折りまくりトラウマ植えまくりでメンタル崩壊。
ついに冒険者から坊さんへのジョブチェンジを。
果たしてカズマさんは煩悩振り払って解脱に辿り着けるのか?
「この素晴らしい世界に祝福を!3/第1話・この明るい未来に祝杯を!」(2024年4月10日TOKYO MX放送/安川央理演出)
どうせ途中で引き返すと踏んで、一緒に寺に向かう仲間たち。
『俺の決心はあの岩山より硬いの!』
『プークスクスクス。豆腐より柔らかメンタルのカズマさんに言われても説得力無いんですけどー』
『よーし、歯を食いしばれ。今から俺の男女平等パンチでなぁ』
カズマさんの心に上条当麻先生が!
まあ、この人は昔から「俺は女にもドロップキックをぶちかませる真の男女平等主義者」とか言ってましたから、ブレは全くないわけですが。
因みに「豆腐メンタル」の英語字幕は「The mental resilience of tofu」、「男女平等パンチ」は「Gender equality punch」でした。
アクアが煽り、ダクネスが仲裁し、めぐみんがキレて爆裂一閃。そのまま動けなくなって野営。見事な役割分担です。
何かあったら多少乱暴でもいいから起こしてくれと言ったら『分かった。凄い起こし方をしてやる』と返されて『みゅう!』と変な声を出してしまうダクネスも軸のブレ無し揺るぎ無し(君、期待と興奮で逆に眠れないんじゃね?←はあはあ言いながら寝てました)
焚火を前にちょっとイイ感じになったカズマとめぐみんですが、カズマがあれこれ逡巡している間にめぐみん爆睡。
世は全て事も無し。安心保障このすば。
翌日、寺への道すがら怪我して佇む少女を発見。つい助けたくなりますが、この子は…
『あれ、擬態したモンスターだ』
カズマの敵感知スキルがビリビリ反応。
『安楽少女…植物型モンスター。通りかかる旅人に対して強烈な庇護欲を感じさせる危険なモンスター。傍にいる間はひどく安心した笑みを浮かべるため、とにかく離れることが難しい』
カズマがガイドブックの注意事項を読み上げますが、あっという間に全員篭絡、骨抜き。
『その庇護欲で旅人を足止めして餓死させ、そこに根を張るんだと』
ちょっと補足すると「栄養価が無い上に麻薬成分を含んだ木の実を与えられた旅人は夢見心地で餓死」し、「安楽少女に根を張られて養分を吸収される」そうです。
ギルドの討伐指定モンスター、倒せば報奨金が出るし、次の犠牲者を出さずに済む。カズマがちゅんちゅん丸を構えると。
『殺す…の?』
(喋るのか~)
『ちょっとカズマ何する気!?』
『させませんよ!』
女性軍総出で防御態勢。ロリサキュバスさんが来た時と真逆の対立構造ですね。
『殺す…の? 御免ね、私が生きてるからだね。私がモンスターだから…今度生まれ変わる時はモンスターじゃないといいなぁ(涙)』
流石のスガマさんもこれには陥落。討伐断念、寺を目指して旅の空。
途中、会話が可能なら説得も可能なのでは? 旅人に声を掛けないようお願いしたり、養分になりそうなものを届けることもできるのでは? と考え独りとって返したカズマさんですが、そこで見たものは…
『ちっ…さっきの連中、肉付き良くていい養分になりそうだったのにちっちっ…あ~何がいけなかったのかなー』
舌打ち繰り返すやさぐれモンスター。見た目のみならず性格も擬態しておりました(合掌。後に安楽少女の苗をアクアが庭に植えてしまいちょっとした騒ぎになるのですが、それはまた別の話)。
安楽少女が養分の糧としていた(けど今はすっからかんになった)旅人の遺体を埋葬し、持っていた小槌を持ち帰って来たカズマさんでしたが、これが何と打出の小槌。
これさえあれば何不自由のない暮らしができる。出家終了。リターン・トゥ・アクセル。
しかし、打出の小槌は盗賊クリス(に擬態したとある女神)がスティール(流石にこんなものを持っていたら堕落してしまうと思ったんでしょう)。
金のなる木は失いましたが、落ち込むカズマを見て何故か皆安心顔。何も変わらない、あくせくしない、頑張らなくていい、それはアクシス教の訓えそのもの。
そこに舞い込んだ1通の手紙。
ダクネスの実家であるダスティネス家を通じてカズマにもたらされたベルゼルグ王国の第一王女アイリスからの招待状。
数多くの魔王軍を打ち倒して来たカズマの武勇伝を直接聞きたいとの思し召し。
顔面蒼白ダクネス。不敬があれば首が飛ぶ。勿論ダスティネス家もただではすまない。
辞退しよう、というダクネスを無視して盛り上がるその他3人。
どう転んでもバッドエンドしか見えないカズマの王女謁見。絶望のズンドコ、ダクネスの絶叫。
『く、殺せ!私を殺せ!くっころ~!』
やはり4人揃うと破壊力が半端ありません。ボケる突っ込むボケて返してまた突っ込む。
やたらとキャラがデフォルメされがちだったのと悲鳴・絶叫(アイキャッチのこのすばコール含む)がエラい事ハイテンションだったのが気になりましたが、3期開幕の祝砲ということで。
今期のお楽しみ一番です。
※第1話に限った話かもしれませんが、海外配信のタイミングが国内放送(4/10スタート)より若干早い(4/7時点で視聴出来た)。
国内放送前のフライングレビューは怒られそうな気がするので、放送終了直後にしました。
★出家と言えば。