『茶番とか言いつつ、七倉あれ本気でやってるだろ? そのせいで俺、授業中とか誰を選ぼうか考えてるときあるからな』
誰を選んでも全部自分。両面待ちどころか4面5面待ち。思わずこぼれる満面の笑顔。
演劇部の先輩・北浜瑛二のハーレム願望を叶えるためにその場その場で複数キャラを演じ分ける後輩・七倉 凛の一人時間差先輩攻略大作戦。
小ネタ小ネタの釣瓶打ちをほけっと眺めて第3話。
ぼちぼち飽きるかと思いきや、意外にも癖になると言うか、ぬるま湯に身を浸す幸せを知ってしまったと言うか。
このお話にストーリーを求めてはいけません。展開などありません。
強いて言えば「姫様拷問の時間です」と同じ箱。難を挙げるとすれば、多様性の要になるキャラが七倉(の中の人)ひとりに委ねられていることと、ツッコミ役(姫様で言えば、喋る聖剣エクス)が不在な事。
そこいらへん割り切って観れば、目を細めて眺める事の出来るまったりラブコメと言えるのではないでしょうか。
「疑似ハーレム/第3話・恋愛指南?」(2024年7月18日TOKYO MX放送/大久保亮演出)
舞台メイクで「生徒会長」となった七倉。
『(もし本当に生徒会長になったら)学年混合で受けられる授業を作ってみたい』
いかにもそれっぽい提言ですが、本心は、
『好きな上級生と同じクラスになれたり~みたいな?』
願望ダダ洩れ生徒会長でした。
可愛く描いてもらった「似顔絵」に頬が緩み、
敬語禁止の友達会話で「恋人気分」を感じて喜んだり(タイトル画像)。
長髪は毛先のケアが大変とボヤいたら『影の努力があるわけね』と頭なでられ。
髪を切ろうかどうしようかという悩みは、ショートになった七倉を想像した先輩が悶絶(ショートは可愛いが、ツインテが出来なくなると言う致命傷が!)して先送り。
キャラに成りきってラブレター書いたら、マジな奴まで混じっていて大騒ぎ。
こういうキャラとキャラの隙間から七倉の素が転び出てくる瞬間がいとおしい。
キャラに毒されている七倉を見た先輩から『七倉は少し休んだ方が良さそうだ。一緒に(部活)さぼっちゃおうぜ』と言われて歓び一杯。
この点と点を繋がないやり逃げ感がたまりません。
今回は新キャラ「おしとやかちゃん」も登場しました。
大分キャラも溜ってきたので、是非、七倉脳内会議を開催してください(中の人の集大成になるのではないでしょうか)。
脳内会議開催例
(「邪神ちゃんドロップキック」より)
おまけ:今回タイトルボツ画像
やや不安定な台座に乗った七倉が降りられずに(正確には可愛く飛べる自信がないので先輩の手を取ったまま固まって)いる様子。
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