デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【空のマニアック】エアポート2018【Revenge!】

「グリズリー」は公開時、「陸のジョーズ」なんて言われ方をしておりました。

それに倣えば本作はさしずめ「空のマニアック」です。

「エアポート2018」(2018年/ロバート・パラティーナ監督)

冒頭、サイコパス殺人鬼が次々猟奇。締めて剥いで切って抉ってハイチーズ。

記念品と小道具バッグに詰めて、いざ出陣。


んーっと、エアポートシリーズだよな…。

原題は「FLIGHT 666」。なるほど≪オカルト寄り≫な建て付けなんですね。

LA発NY行のジャンボジェット。行く手にはでっかい嵐。雨風雷に時にダッチロール、時にフリーフォールの大サービス。

小心者の青年が窓の外、主翼の上に立つ女を目撃したことを皮切りに機内で異常現象続発。


最初は相手にされなかった「目撃者」ですが、やがて二人目三人目の目撃者が…。

目撃されたのはいずれも血まみれの女。冒頭で切り刻まれた犠牲者たちの怨念のようです。つまり機内にはその快楽殺人鬼が乗っている?


まあ、目新しい事は何も起きませんし、乗客キャラにも捻りがないのですが、手堅くオーソドックスにまとめています。

製作がアサイラムであることを思えば「上出来」の部類に入るのではないでしょうか。

少なくともビジュアル・イメージ丸被りな清水崇の「7500」よりは格段に面白かったです。

類似品にご注意。


「ヒドゥン」のように連続憑依された乗客が『Revenge!』と叫びながら次々襲い掛かって来るクライマックスはちょっと笑ってしまいますが「良い感じ」でした。

画像載せると犯人が分かってしまうので、似たような展開になる「マニアック」(1980)のクライマックスを貼っておきます。


下手にエアポートシリーズなんかにしないで「マニアックフライト666」とかにしておいた方が良かったような気がします。

★残念無双・清水崇のフライト・ホラー。

★リメイクの方ですが…

 

 

 

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