国有林で釣りをしていた映像がSNSで拡散されて、雪深い山間の町ビーバーフィールドに飛ばされてきた森林警備隊フィン(サム・リチャードソン)。
親切な郵便配達員セシリー(ミラーナ・ヴァイントゥルーブ)に案内されて狭い町を一周したら変わり者博覧会。
ビーバーフィールドはパイプライン施設ルートのド真ん中。住民はパイプライン賛成派(金が欲しい!)と反対派(自然破壊許すまじ!)に真っ二つ。
吹雪で送電線が切断され、町の発電機が(人為的に)破壊され、住民はジェニーンが所有するロッジに避難しましたが、ロッジのポーチ下から行方不明だったジェニーンの夫の死体が見つかり大騒ぎ。
破壊された発電機と死体には同じ動物の体毛らしきものが付着。狼に似ているが…。
厳重な戸締りを破られた形跡もないのにロッジ内で被害者が。犯人はこの中にいる!
人狼は誰だ!? 疑心暗鬼の長い夜が始まりました。
「人狼ゲーム 夜になったら、最後」(2021年/ジョシュ・ルーベン監督)
サブタイ考えた奴には小一時間説教かましたいところですが、原題は「WEREWOLVES WITHIN」。
パーティゲームを発祥とする「人狼ゲーム」をソフト化(プラットフォームはWindows/PS4)したものの映画化です。
人狼ゲームを元ネタとした川上亮のホラー小説を映画化した「人狼ゲーム」シリーズも数えきれないくらいありますが、パーティが嫌いで会話が苦手で友達がおらず、アイドルの登竜門に興味がなく、ゲームというステージで展開されるお話(主人公がリアルな殺人ゲームに巻き込まれたり、ゲームの中に取り込まれて攻略法を模索する、など)にびた一文食指が動かない人間なのでそっち方面はオールスルー。
純粋に1本のサスペンス/ホラーコメディとして鑑賞しましたが、これがなかなか“いい感じ”。
予算がなかった、というのが一番の理由だと思いますが、グロにも特撮にもアクションにも走らず、芸達者な役者によるテンポの良い会話劇としたところが好感度大です。
こちらDVDジャケ。一昔前風なデザインと「全米初登場第10位!!」という謙虚なキャッチに頬が緩みます。
一応、心理ゲームベースの推理劇なので、展開は割愛。代わりに「人狼万博マイナー編」を開催させて頂きます。
まずはアメリカ。
続いてフランス。
英国からはこちらを。
スペイン。
日本からはこれ。
吸血鬼に比べると出番の少ない狼男ですが、それなりに頑張っています。
☜ランキング投票です。吸血鬼より狼男が好きな方はワンポチを。
★本日のTV放送【19:00~BS12】