デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

お茶目だなカーロフ。 ブラック・サバス/恐怖!三つの顔

イメージ 1
 
ブラック・サバスのバンド名の由来になったというイタリアン・ホラー。
 

ブラック・サバス/恐怖!三つの顔」

1963年/マリオ・バーヴァ監督)
 
頭が3つある怪人の話ではありません。3話から成るホラー・オムニバスです。
 
MCボリス・カーロフ(←「世にも奇妙な~」のタモリの役周り)。
 
1「電話」は、電話を小道具にしたサスペンス・ホラー。超常現象は起きず幽霊も出ないジャーロな雰囲気(アルジェントが好きそう)。


イメージ 2
色っぽいお姉さんとお洒落な装飾の第1話。
 
2吸血鬼ウルダラクは、トルストイ(「戦争と平和」のレフ・トルストイの又従兄弟アレクセイ・コンスタノビッチ・トルストイ)の「吸血鬼の家族」が原作。
 
家族を残して単身、吸血鬼退治に行った父親(ボリス・カーロフ)が、5日後に退治した吸血鬼の生首を持って生還しますが…。


イメージ 3
色っぽいお姉さんとお洒落な装飾の第2話。
 
3「一滴の水」は、老婆の死体から指輪を盗んだ看護師が、婆さんの霊に報復されるお話。


イメージ 4
色っぽいお婆さ…嘘です。何かパズズ入ってますね。
 
凝ったセットに耽美な色彩と見所はありますが、流石に今の目で見ると退屈。
 
3話で90分なので1話ざっくり30分弱なのですが、それでも長く感じます(ごめんよ、バーヴァ)。
 
ただ、3話終了後のボリス締めの挨拶が「蒲田行進曲」な感じで微笑ましい。ホラーの最後で和ませてどうする?という人もいるでしょうが、このカットのおかげで救われた気はしました(むしろここしか覚えていない)。


イメージ 5
それでは皆さん、ごきげんよう。ひゃっはー!
 
お茶目なボリスもいいものです。



イメージ 4イメージ 5←ランキング投票です。よろしければワンポチを