
「ロックが好きな奴がいる。ロールが好きな奴もいる。しかし、魂を震わせるのはムーヴとグルーヴだ!」
なるほど・・・・。
「ボーン・トゥ・ブギー」(1972年/リンゴ・スター監督)
心に残る人間の条件をひとつだけ挙げるとすれば「凄絶な死に様」。
自殺(切腹含む)、病死、事故死の別は問いません。志半ばにして、あるいは志を遂げる為に命を落とした人はそれだけで2階級特進です。
「僕は30になる前に魔女に導かれて真っ赤に染まって死ぬだろう」
30の誕生日を迎える2ヶ月前、愛人の運転する車が事故を起こして還らぬ人となったマーク・ボラン。
「ボーン・トゥ・ブギー」はマーク・ボラン率いるT.REXの貴重なライヴ映像を収めた1972年製作の音楽ドキュメンタリー。監督はあのリンゴ・スター。
72年3月18日、ロンドンのウェンブリーで行なわれた伝説のライブを中心に、アップル・レコードの地下スタジオでエルトン・ジョン、リンゴ・スターが加わった夢のセッションの模様などを織り交ぜています。
一応「映画」なので、ちょっとした小芝居(とても微妙な)もあり(微笑ましい)。
DVDには映画とは別にコンサート映像が特典として組み込まれております。
どちらも72年の映像なので、「どんだけCMに使えば気がすむんだよ!」な73年のヒット曲「20TH CENTURYBOY」が入っていないのかちと残念。
グラムロックの楽しさを味わえる1枚です。
所で同じグラムロックの雄SWEETの映像って残ってないのか?
すっごく見たいんだけど・・・。