バンド自体は以前、『グラムロックに恋狂い』のタイトルで紹介済みなので、今回はアルバムメインで。
「甘い誘惑 Give Us A Wink/スウィート SWEET」
68年、イギリスで結成されたSWEETの76年作。
SWEETのアルバムは国によって収録曲や曲順が異なり、その間に複数のベスト版が割り込んでいるので“何枚目”というのがちと困難。
ヒットメーカーのマイク・チャップマンとニッキー・チンによる楽曲でシングルヒット中心に活動してきましたが、二人の呪縛を断ち切り、全曲バンドメンバーのオリジナルで固めた再出発アルバム。
LPジャケットは、インナーを引き上げると閉じていた右目が開くという特殊仕様になっていました。
1曲目を飾る「アクション」は、後にデフ・レパードらにカバーされています。
ハーモニーの美しさが共通しているからですが、そこは判官贔屓。
QUEENって、パッケージ商品として完成されすぎて、“バンド”という実感がありません。
2002年に他界してしまいましたが、ドラムスのミック・タッカーは、“好きなドラマー(巧いドラマーではない)BEST5”に入ります。