『今お前に偉大なる先人の言葉を授けてやる。それはそれ!これはこれ!』
馬鹿の波に飲み込まれて遭難してしまいたい、そんな時。
「逆境ナイン」
(2005年/羽住英一郎監督)
「全力でない者は死すべし」が校訓の全力学園。
万年地区予選1回戦敗退の野球部に下った廃部通告。
しかし、野球部キャプテン不屈闘志は逆境に直面する度に大きくなる男だった。
『校長!我々と行きたくありませんか、甲子園に!』
かくして津波のように襲い来る予測不能な逆境に立ち向かう全力野球部、逆境ナインの試練が始まった。
島本和彦(炎の転校生)の漫画原作を過剰なる偏愛を以って実写化。
全編馬鹿丸出しなのですが、特に馬鹿なのがモノリス。
勉強不足で追試になりそうな不屈の「逆境だ」という呟きにマネージャーの月田さん(堀北真希)が
『いいえ、これは逆境じゃないわ。これは・・・自業自得よ』
と反応した瞬間、部室の前に何かが飛来、部室の一部が爆風とともに瓦解。
ツァラトゥストラかく語りきの荘厳にテーマとともに見上げると、そこには「自業自得」と書かれた巨大なモノリス(黒石板)が!
このシーンの大馬鹿な所は、一時的なギャグではなく、モノリスが実体としてそこに居続ける事(時々真希ちゃんがモップで磨いてる)。
そして最大の逆境、地区予選決勝戦、9回裏112対0!
しかもメンバー全員プレー不能。どうする不屈!
いやはや。馬鹿も突き詰めると感動です。
「少林サッカー」野球版。「地獄甲子園」と2本立てで是非!