『アニキ分かんねえよ、こんな中国語のマニュアルなんか!』
『引き金引きゃ何か出るだろ』
最高のロック・ムービーを1本挙げろと言われたら。
「実録・安藤昇侠道伝 烈火」
(2002年/三池崇史監督)
実録・・・嘘です。安藤昇が歌舞伎町のど真ん中でロケットランチャーぶっ放したという事実はありません。
ありていなヤクザ組織の抗争と権謀術策の話ですが、真田組組長・内田裕也(姐さん・りりィ)、組長を父と慕う若衆・竹内力、その舎弟・遠藤憲一、叔父貴・ジョー山中、阪東連合幹事長・千葉真一、箱根の御前・丹波哲郎となるともう一筋縄では。
で、全編を彩る音楽が、フラワー・トラベリン・バンドのSATORIときた日にゃ。
ヒットマン山口祥行がダブル・ベレッタで歌舞伎町を疾走するオープニングからエンジン全開瞳孔全開、毛穴も開くかっこ良さ。
終盤、竹内力のあり得ない報復行動と、ヒットマン美木良介とのあり得ない一騎討ち。
これは内田裕也と「交信」する事のできる人だけに届く魂の1本。
諸外国ではDVD化されてるのに何故国内版が出ないんじゃ?
話一緒で色真逆の「荒ぶる魂たち」と併せてDVD化希望!
(今回は北米版DVDで鑑賞)