『Rock’n Roll!』
from「実録安藤昇侠道伝 烈火」
『I Can’t Speak Fuckin’ JAPANESE』
from「コミック雑誌なんていらない」
2019年3月17日。肺炎。79歳。
樹木希林逝去から半年後。南田洋子に先立たれた長門裕之といい、朝丘雪路に先立たれた津川雅彦といい、つがいは片方が死んでしまうと後を追うものなのか。
役者・内田裕也と言えば「嗚呼!おんなたち 猥歌」「水のないプール」「十階のモスキート」「コミック雑誌なんかいらない」ですが、晩年(金髪ロン毛時代)の1本と言えばやはり、「実録・安藤昇侠道伝 烈火」でしょうか。
自らプロデュースしたフラワー・トラベリン・バンドの「SATORI」をサントラに、そのボーカル、ジョー山中を従え、丹波哲郎を向こうに回して一発キメるラストカットは『嗚呼、これは内田裕也の映画なんだ』と思わせる名シーン。
生でお見かけしたのは「松田優作一周忌ライブ」。
『優作、今日はお前のために洒落でブルース歌ってやる。涙を見せてもいいんなら、キメてやる、今夜。ブラックレイン』
ご冥福をお祈り致します。