デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

サブウェイ・パニック

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『よかったら、身代金の額を教えてくれないかね』
(Excuse me, sir. Would you mind telling us now how much you're getting?)

『何故そんな事を知りたがる?』
(Why is that of interest to you, sir?)

『人は自分の価値を知りたいものだよ』
(Well, a person likes to know his worth.)

『100万ドルですよ』(One million dollars.)

『大した事ないな…』(That's not so terrific.) 

 

サブウェイ・パニック」がリメイクされるそうです。

主演がデンゼル・ワシントンジョン・トラボルタ
監督はトニー・スコット

なんちゅーか「ああ、そうですか」としか反応のしようのない面子ですねえ。毒にも薬にもならないというか。

ここはひとつオリジナルに敬意を表して、

サブウェイ・パニック

(1974年/ジョセフ・サージェント監督)


四人の男がニューヨークの地下鉄を占拠。乗客と引き換えに現金100万ドルを要求、タイムリミットは1時間。犯人グループのリーダー、ロバート・ショウと地下鉄公安局警部補ウォルター・マッソーの頭脳戦が始まります。

犯人らが互いを色で呼び合うのは「レザボアドッグス」の元ネタでしょう。

ジョセフ・サージェントって監督は多作の割にはこれと「白熱」、TVM「アメリカを震撼させた夜」くらいしか代表作がない人なのですが、当たりの映画は実に良く出来ています。

この手の映画は「小粒だが小粋な佳作」というのが落とし所だと思うのですが、リメイクの面子だと、「爆発一杯で派手だが大味で中身がなく劇場出た瞬間に全部忘れる娯楽作」になっちゃいそうですね(いや、間違いなくなるでしょう)。


※追記その通りになりました。