正直、一生観るつもりはなかったのですが。
「タモリ倶楽部」見た後、うたた寝してたら勝手に始まってしまったので、片目つぶって鑑賞しました。
「デビルマン」(2004年/那須博之監督)
この映画の批判(と言うかヒステリックな悲鳴)は公開時にありとあらゆるサイトで語り尽くされているので、今更蒸し返す気もないのですが・・・。
いやあ・・・ホント、酷いなあ。
原作版デビルマンを映画化しようとする時に(予算とか技術とか時間の問題があるにせよ)絶対に触れねばならない(避けようがない)設定とか場面ってありますよね。
ざっと思いつくだけでも、
- 理性ある者とデーモンが合体すると拒絶反応を起こして死んでしまう、という基本ルール
- デーモンと合体するためのサバト
- シレーヌに愛を告白して命を捨てるカイム
- ジンメンの甲羅剥ぎ
- ゼノンの全人類宣戦布告と無差別合体
- 不動明の変身映像テレビ公開による飛鳥了の疑心暗鬼誘発
- 牧村両親の逮捕と拷問死
- 美樹ちゃん首チョンパ祭り
- デビルマン軍団の結成とアルマゲドン
- サタンの神様批判と懺悔
この映画には、なんと!上記の項目が、ひとつも!ひとつも入っておりません!つまり!
「コップでも齧りやがれガキー!」も「シレーヌ、血まみれでも君は美しい」も「やめろー、やめてくれ、甲羅を剥がすと全員死ぬぞ、いいのか?全員死ぬんだぞ!」も「貴様も貴様も貴様も死ぬんだ!」も「地獄に落ちろ、人間ども!」も「許してくれ明、私は愚かだった」もビタ一文無いんです。
あり得ません。どんだけ脳が腐るとこんな風呂で屁こいた後脱糞したようなふざけた脚本が書けるのでしょう(脚本は監督の妻の那須真知子)。
何より許せないのが、シレーヌが貧乳で乳首ひとつ出さない上に顔が草なぎ剛な事(写真)。
※この映画に対する罵詈雑言って原作原理主義者が騒いでいるだけと思ってる人がいるかもしれませんが、原作云々がなくても映画としてダメダメです。脚本、演出、演技、CG全部駄目。高校の映研の奴らに撮らせた方が遥かに良いものができるでしょう。
正しいデビルマンが観たい方はOVAの「デビルマン/悪魔復活篇」と「同/妖鳥死麗濡篇」をご覧ください。