『ところでお前は何に乗っている?』
『これは、航空自衛隊の・・・』
『ではお前はまだ戦争で飯を食っているんだな!』
『戦争?ばかな!』
『それではなぜ、武装している?俺は明日の平和を信じて、命を捨てた。その死を犬死にさせるつもりか?戦争で儲け、戦争で食う日本人がひとりでもいる限り、死んだ我々に平和はない!』
「太陽を盗んだ男」で皇居に突っ込んだ伊藤雄之助を見ていたら、つい思い出してしまいました。
私的泣けるアニメ号泣部門第二位です。
戦後30年。真珠湾に突如として日本海軍の亡霊が蘇る。
特殊潜航艇が、ゼロ戦が、月光が、桜花が、回天が、そして遂に海底から大戦艦(どう見ても大和です)が!
次々と復活する日本海軍になす術のない009らとギルモア博士。
『大戦艦まで浮上した。日本海軍の記念碑がことごとく蘇ってきたわい』
『まだひとつ残っているよ。連合艦隊の旗艦さ』
『長門?!あれが生き返ったら大変な事になるぞ。敵と戦って沈まず、国破れて、敵国の残忍な武器の実験材料にされ、海に沈められてしまった・・・。長門に武人の心あれば、どんなにか悔しかったことだろう。長門にこそ日本海軍の恨みがこもっているのだ!』
そしてビキニ環礁。放射能を全身に湛えた長門が浮上、一路、サンフランシスコへ。
これを阻止せんとする米国海軍の決定はなんと原爆投下。
イギリス人007がアメリカ人002を糾弾します。
『持ってるからって気安く使うな!』
結局、長門は原爆をものともせず、放射能を増幅させアメリカへ一直線。
誰が、何のために、どうやって日本海軍を復活させたのか?
テレビアニメにしては重すぎるテーマですが、後半の展開はこちらの想像を遥かに超える超重量級なものでした(つづく)。
★後半はこちら。