デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

チャド

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タイトルを正確に書くと「C.H.U.D CANNIBALISTTIC HUMANOID UNDERGROUND DWELLERS」。適当に訳すと「人肉が大好きな突然変異型地下生活者」。

ニューヨークの下水道に政府が核廃棄物を不法投棄したために、そこに住み着いているホームレスたちが汚染&怪物化して大騒ぎ。

「チャド」(1984年/ダグラス・チーク監督)

日本未公開ですが、80年代のビデオ・バブルの波に乗ってレンタルビデオ屋でブイブイ言わせていた作品です。

なぜ核汚染すると人肉喰いなるのかは不明(ゾンビに噛まれるとゾンビになるのと同じで「それは言わない約束でしょ」的暗黙のルール)。

社会批判とか政治不信とかあるように見せかけて全くなく、ついでに言ってしまうと大した盛り上がりもありません(おいおい)。

ただ、変異したホームレスの造形が素晴らしすぎ!

私が当時観たビデオのラストはジョン・グッドマン演じる警官達がカフェで雑談中に死んだはずのチャド軍団に襲われるというものでした。しかし、今発売されているDVDではこのシーンはクライマックス直前に回されており、エンディングは主人公達のキス!というお気楽ハッピーエンドになっているそうです。

分かってねーなー。

ロブ・ゾンビがこれをどう料理してくれるのか、楽しみです。