ヴァンパイア×人間×ゾンビ×エイリアン×?
四つ巴戦+αを制するのは誰だ!?
「FREAKS OF NATURE[北米版BD]」
(2015年/ロビー・ピカリング監督)
ここはオハイオ、ディルフォード。ヴァンパイアと人間とゾンビが喰ったり吸われたりしながら共存している田舎町。
スーパーに行けば血袋売ってますし、ゾンビ居住区には脳みその缶詰が配給される全方位気配り体制(学校はもちろん“共学”)。
それなりに保たれていた秩序は、エイリアンの巨大UFO出現で瓦解。
ヴァンパイアは人間が、人間はヴァンパイアがエイリアンと通じていると勘違いして全面抗争突入。
人間側は自分の女房・恋人をヴァンパイアに寝取られている怨みが爆発。ヴァンパイア側は(ヒエラルヒートップの存在なのに)何故か被害者意識が蔓延していてこれまた瞬間核融合炉のように爆発。
この修羅場の中で『う~ん、脳みそ?』とメシの事しか考えられないゾンビが微笑ましい。
エイリアンの本格侵攻開始でようやく気づく。『内輪揉めしている時じぇねぇぞ…』
なかなか童貞を捨てられない凡人ダグ、イケメンヴァンパイアに口説かれて噛まれてしまったペトラ、未来に絶望してゾンビになったネッド。3人はエイリアンを迎撃すべく奔走しますが…。
小競り合いしていた者たちが、より強大な敵の出現で大同団結という鉄板にして王道な展開です。
演出は大味なのですが、脚本が良く出来ている(細かく伏線張って、きちんと回収する)ので、ちょっと感動しちゃったりするかもしれません(馬鹿映画なのに!)。
ヴァンパイアは太陽に弱いというお約束に加えて、棒状のもの(材質は問わない)が体を貫通すると風船が弾けるように破裂してしまうという特異体質。
北米版BDは日本語字幕のみならず日本語吹替まで収録という同盟国仕様で2,000円強(国内は公開予定もビデオ化予定も今の所無し)。