出来の悪い子ほどかわいい、という奴でしょうか。
「野性の証明」(1978年/佐藤純弥監督)
アクションは大味だわ、辻褄はあっとらんわ、アラだらけの映画なんですが、(テレビで)やってるとついつい見てしまいます。
まず大野雄二の「ベン・ハー」丸パクリなオープニング・テーマにびっくり。ミクロス・ローザ先生相手に勇気ある作曲です。
松方弘樹率いる特殊部隊なんか絶対相手にしたくありません。
薬師丸ひろ子の「おと~さぁ~ん!」は唐突&意味不明で、感動というよりは「何やってんだ、あの馬鹿女」だったので、躊躇なく機銃掃射叩き込んだ松方弘樹は「グッジョブ!」。
佐藤監督・高倉健・中野良子は76年の「君よ憤怒の河を渉れ(タイトル100点、中身5点)」に続くトリオ結成(中野良子はなんかマニアックで好きです)。
拳銃1丁で大戦車軍団に立ち向かうラストは他の役者ならありえませんが、高倉健ならOKです。
★ご参考