デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

古本なんでも鑑定人。 ナインスゲート

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日本で古本屋と言えば「Book Off」ですが、アメリカでは立派な古美術商。


世界各地から珍しい古書を探し出しその真贋を見極める「本の探偵」などというかっちょいい職業も生まれちゃいます(「古本なんでも鑑定団」でもいいのですが)。

 

「ナインスゲート」

(1999年/ロマン・ポランスキー監督)


17世紀に書かれ、現在は世界に3冊しかないと言われる悪魔の祈祷書「影の王国への九つの門」。その探索と真贋判定を依頼された本の探偵コルソ(ジョニー・デップ)。

なんたって「悪魔の祈祷書」ですからタダで済むはずもなく、あっちこっちで死体の山ができるのでした。

監督は、恋女房シャロン・テートをマンソン・ファミリーに惨殺され、13歳の少女モデルに手を出したかどで逮捕されたが保釈中にヨーロッパにバックレたロマン・ポランスキー

この人、現在も逃亡犯。なので、「戦場のピアニスト」がアカデミー賞にノミネートされても会場に出向くわけにはいかなったんですね。幼少期はユダヤ人としてナチから逃げてましたから生涯逃亡生活という難儀な人生送ってます。

因みにデップの相手役のエマニュエル・セニエポランスキーの3人目の奥さん(テートは2番目)。どこ行ってもやることはやってます。