レスリー・チャンがマンダリン・オリエンタル香港の一室から投身してから5年が経ちました。
「男たちの挽歌」シリーズという魂の教科書にその名を刻んでいる彼ですが、もう1本挙げるならこれ。
「ダブル・タップ」
(2000年/ロー・チーリョン監督)
(2000年/ロー・チーリョン監督)
タブル・タップとは、同じ場所に立て続けに弾丸を叩き込む射撃の高等技術。
香港一と謳われた射撃選手リック(レスリー・チャン)がふとした事から人を射殺、それをきっかけに快楽殺人犯になるという異色サスペンスです。
大勢の刑事に包囲されながら、正確無比なシューティングでひとりひとり血祭りに上げていく様は鳥肌の立つかっちょ良さ。
オチのつけ方が激しく気に入りませんが、銃の描写がえらいことフェティッシュなので好感度は大です。
自殺の3年前の作品ですが、なんとなく顔つきがヤバイような…。
同じ監督とのコンビで自殺前年に撮った「カルマ」になるともっと…。
鬱を煩いバイセクシャルを公言していたレスリー・チャン,今頃は涅槃で沖雅也と国際交流…してくれていると嬉しいなあ。