デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ブラック・サンデー

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合衆国最後の日」と同じ1977年に制作され、アクション大作として公開されるはず、だったのですが・・・。

 

ブラック・サンデー

(1977年/ジョン・フランケンハイマー監督)


アメリカで大規模テロを画策する国際テロ・グループ「黒い九月」。執念でこれを阻止しようとするイスラエル特殊部隊

「黒い九月」のターゲットは大統領を含む8万人で膨れ上がったスーパー・ボウルのスタジアム。ライフルダーツという特殊爆弾を積み込んだテレビ撮影用の大型飛行船がスタジアムに迫る。

テロリストの女リーダーにマルト・ケラー、彼女に力を貸す元軍人にブルース・ダーン、そして土地勘の無いアメリカで孤軍奮闘するイスラエル特殊部隊員にロバート・ショウ渋い、渋すぎる。

10分に1回見せ場を作らないと話がもたない昨今のハリウッド映画と違い、クライマックス一点に物語が収束していく展開が実に潔いです。

「劇場爆破予告」なんてものがなかったら、間違いなく大スクリーンで観ていたはずなのですが・・・。