劇場公開はおろかソフト化も不可能と言われた問題作、堂々発売。
「ヒルズ・ハブ・アイズ」(2006年/アレクサンドル・アジャ監督)
77年の(うわ、また77年だ!)カルト・ホラー「サランドラ」のリメイクです。
御陽気な歌に乗せて核実験のニュース映像と、その結果生まれた畸形の子ども達をコラージュしたオープニングがもう最凶(ちょっと「博士の異常な愛情」っぽい)。
なるほど、これは「良心的な」人たちの神経を逆撫でするかもしれません。
元核実験場の砂漠で立ち往生した一家を放射能で畸形化した人食いミュータント一家が襲うという、心温まるストーリー。
「サランドラ」では、ちょっと野生化した野蛮人一家って感じの見てくれだったのですが、今回はモロ畸形。実にヤバイ造形です。
襲われる側に視点を移せば「暴力反対のリベラル派が、地元民(?)の迫害にキレて銃をとる」というホラー版「わらの犬」(眼鏡の割れ具合とか確信犯だと思うのですが)。
お話自体は「サランドラ」に結構忠実ですが、ゴアシーンは覚醒剤を打った朝青龍並みにパワーアップしています。