デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

無人街マニアとしては認めざるを得ない。 バイオハザード

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初めてプレイしたアドベンチャー・ゲームがバイオハザード(1998年発売のプレステ版ディレクターズ・カット/デュアル・ショックVer.)だったのは単なる偶然ですが、以降のゲーム人生を決定的にした運命の出会いでした。

こんなに怖い、そして面白いゲームがあったのか・・。

後にプラットホームの進化に伴い、やたら美しくリニューアルされてしまいますが、続編も含め、プレステ版1作目(写真上2点)を超える作品はありませんでした(「5」以降は未プレイ←後日PS4でやり込み。「6」未プレイ。「7」で挫折)。

ポリゴンのガサガサした質感、血飛沫が張り付いた壁紙、神経を逆撫でする音楽とSE…そして何より、視点を固定する事によって生まれる死角の恐怖

その廊下の突き当りには、そのドアの向こうには、何が潜んでいるのか…。

持てる荷物は僅か。武器は限定され、弾も、体力回復の為の薬もギリ。下手をしたらサバイバル・ナイフ1本でゾンビのお相手をしなければなりません。

このゲームが映画化されると聞いた時は、てっきり洋館を舞台にしたサバイバル・ホラーになると思っていたのですが、出てきたのは中途半端なアクション映画でした。

 

バイオハザード

(2001年/ポール・W・S・アンダーソン監督)

 

小説であれゲームであれ、原作に手を加えるのは常套手段なので、強すぎるオリ・キャラ(ミラ・ジョボのアリス)が出ようが、SFチックなテイストになろうがそれはそれで構わないのですが、ホラーかアクション、どっちかに振り切れて欲しかったなぁ。

原因は監督が、ゲーム以上に「エイリアン2」のファンであった事が大きいようで。

まあ、ゲーム版「2」は明らかに「エイリアン」→「エイリアン2」の流れ(ゴシック・ホラーからアクション映画へ)を意識しているので、選択は間違っていないのですが、だったら銃火器系アクションに徹してくれよ、と。

ケルベロスやリッカー、潜入・脱出用地下列車などゲーム版への目配せもあるにはありますが、申し訳程度。

ただ、隊長がサイコロ・ステーキになるレーザー・トラップ(写真下から2番目)は、2005年のゲーム版「4」に採用されていて(写真下)、本家取りの趣向もあります。

私は無人街マニア”なので、ラストのラクーン・シティ壊滅カットひとつで「合格!」ではあるのですが(同様の理由で「オメガマン」も合格)。

ミラ・ジョボ・バイオは懲りずに続くようですが、それはそれとして、一度ゴシック・ホラーとしてのバイオを観てみたいものです。主演はジル(シェンナ・ギロリー)で(男前なミシェル・ロドリゲス姐さんでもいい)。