デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

先行逃げ切り。 バイオハザードⅤ:リトリビューション

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『子供がいるのよ』
『知ったこっちゃないね』
『相変わらずね』
『…初対面だよ』

エイダ・ウォン役の中国人が(純日本産のコンテンツに出演しておきながら)日本でのワールドプレミアを拒否(理由は勿論、尖閣問題)したことで、すっかり気分が萎えてしまいましたが、ミシェル・ロドリゲス姐さん(写真2枚目)再登板となれば無視する訳にもいきません。

バイオハザード5:リトリビューション」
(2012年/ポール・W・S・アンダーソン監督)


実はもう一人、ジル・バレンタイン役でシエンナ・ギロリー姐さんも再登板しているのですが、この人はゲーム版「1」もしくは「3(The Last Escape)」のジル・コスプレをして初めて価値の出る人なので、今回の衣装はちょっとマイナス。

お話は「4」から直結。アンブレラ軍団による大攻勢の一瞬をハイスピード逆回しで捉え、「4」のラストに戻った所で正規回転に戻すというトリッキーな演出。

ここで海中に投げ出されたアリス(ミラ・ジョボ)は意識を失い捕縛、アンブレラの秘密実験施設に収監。

でね、驚いちゃいけないよ。

今回のお話は、アリスがこの施設を脱出する、以上おしまい(笑)。

しかも、ネタ元が「マトリックス」+「エイリアン2」ってああた…。

まあ、過去の登場人物が、一部本人、一部クローンで再登場という賑々しさ+やたらスタイリッシュな映像(アンダーソン監督とは思えないキレの良さ)のおかげで飽きずに観られる造りにはなっています。

※クローンという設定自体も「エイリアン4」のパクリだったりするのですが…。

クリスとクレアのレッドフィールド兄妹は一回お休み。クリスはどうでもいいとして、クレア(アリ・ラーター)には続投して欲しかったなあ。

エイダ役の中国人(写真4枚目)は下手に似せようとしたのが裏目に出て大失敗。オリジナル・エイダは写真3枚目参照。やはりこの役は切れ長の目を持った長身のクール・ビューティでないと。

どんぐり眼(まなこ)&ずんぐりむっくりな女はお呼びでない(ちゃんとワイヤー・フックを持っていたのだけは合格)。

ついでに言うとレオンもやさぐれ親父になっていてかなり痛い。

ゲームネタも細かく拾ってくれてはいるのですが、最早ゲーム版バイオからは100万光年離れた別物企画と割り切った方が良いでしょう。

次回で完結…らしいのですが本当かなあ(してもしなくても観ちゃうと思いますが)。