デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

AK47カラシニコフ。 バトル・ロワイアルⅡ~鎮魂歌(レクイエム)|ブラックホークダウン

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『この銃の名前を知ってるか? AK47カラシニコフ。世界中のゲリラが使っている抵抗の証だ』

バトル・ロワイアルⅡ~鎮魂歌(レクイエム)」

(2003年/深作健太監督)


映画の出来ははらほろひれはれでしたが、七原秋也(藤原竜也)のこの台詞はちょいとばかしツボでした。

カラシニコフは冷戦時代にソ連から100カ国以上に輸出された自動小銃。共産圏諸国でライセンス生産されたため、世界中に1億丁近いAKがあると推測されています。

設計者は元戦車兵のミハイル・カラシニコフ。ゆがんだ弾丸でも連射可能、頑丈で故障が少なく手入れが簡単で、どんな過酷な場所でも機能し、誰でも(子供でも)操作できる素晴らしい(?)銃です。ゲリラの出てくる映画では大抵お目にかかれますが、印象深いのは、

ブラックホークダウン」

(2001年/リドリー・スコット監督)


AK47を使っているのはソマリア民兵。米軍に拉致されたアイディード派の軍人の台詞が泣かせます。

『水道も無い土地に育った私だが馬鹿ではない。我々は明日を築いている。アーカンソーの白人どもがいない明日を! これは我々の戦争だ。アメリカは今すぐこの国から出て行け!』

シチュエーションを超越した普遍的名台詞だと思います。