かつて、ここまで人の身体的欠損を笑いものにした映画があったでしょうか?
「ヅラ刑事」(2005年/河崎実監督)
主演、モト冬樹。かつらをブーメランのように飛ばす必殺「モト・ヅラッガー」を武器に難事件を次々解決する敏腕刑事の物語(アホだ、アホ過ぎる!)。
正真正銘の馬鹿映画なのですが、「監修:実相寺昭雄」のクレジットに仰天(マジか?)。
中盤、とってつけたような実相時アングル(「第四惑星の悪夢」の公衆電話カット系広角)がありましたが、うーむ。
挿入歌「悲しみはヅラで飛ばせ」を3番までフルコーラス歌い切ったのはある意味凄い(この間、絵柄はモト冬樹のイメージカットのみなので、話が全く進展しない)。
仲間の刑事もチビ(なべやかん)、デブ(ウガンダ)、デカチン(イジリー岡田)などシャレにならない奴ばかり(イジリーは興奮するとあそこがライトセーバーになります)。
一応ストーリーはあるのですが、どうでもいいです。「いかレスラー」「コアラ課長」に比べれば主役が人間なだけマシと思いましょう。