原典:小松左京、原作:筒井康隆、監修:実相時昭雄、出演がTV版日本沈没の村野武範&映画版日本沈没の藤岡弘、・・・物凄い面子です。
ただ、作ったのは叶井俊太郎&河崎実・・・凄まじいギャップです。
毒放射率が高かった頃の筒井康隆がシャレで書き飛ばした短編をうまいこと膨らませてはいます。
この膨らんだ毒を笑えるか嫌うかは観る人によりますが・・・。
(それでも「日本沈まず」「主人公セックスせず」「女優大根」なあの映画よりは数段面白かったかな)
村野の軽薄さ、藤岡の暑苦しさ、町でかき集めてきたような激安外人タレントの貧相さがとっても河崎映画しています(←褒めてます)。
ラストで無理矢理感動話に仕立てるための小道具の童話「てぶくろ」はてっきりこの映画のために都合よくでっち上げたものだと思ってましたが、ウクライナの民話なんですね。
しかし、この映画、外人には観せられねえなあ(特にあの国の人には)。
※関連:「ヅラ刑事」→2008年7月1日