絵に描いたような「エクソシスト」(一部「ローズマリーの赤ちゃん」)のパクリ企画ですが、そこはイタリア、ただのパクリじゃありません。
「レディ・イポリタの恋人/夢魔」
(1974年/アルベルト・デ・マルチーノ監督)
感謝祭で盛り上がるローマ。キリスト教徒だかサタニストだか区別のつかない人たちがトランス状態(倒れこんで痙攣している人も)になっている狂ったオープニングが素敵です。
で、悪魔が人間に憑りつく訳ですが、主人公を大人の女にしたことで、エクソシストにはなかった「エロ」という新機軸が!
場所が神様お膝元のローマなので、建造物見てるだけでオカルト気分満喫。
メル・ファーラーやアリダ・ヴァリなど役者も豪華。
音楽は、まさか自分が「エクソシスト2」のテーマを書くとは思っていない巨匠エンニオ・モリコーネ。
特撮がしょぼすぎる、悪魔払いが始まるまでが妙に長い、イポリタの顔が俺の好みじゃない、という3点に眼をつむれば、なかなか雰囲気のある映画です。
※関連:「エクソシスト(のスパイダー・ウォーク)」
→2008年3月20日
「エクソシスト2」→2008年3月22日
「エクソシスト3」→2008年3月23日