デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

中年魂ワシ掴み ロッキー・ザ・ファイナル



『明日、心は歳をとらないことを証明して』
The last thing to age on somebody is their heart.

正直、お話になるのかよ、と思っておりましたが、30年という時の魔法が中年魂ワシ掴みの感動作を生み落としました。

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年/シルベスター・スタローン監督)

年輪を重ねた映画だけに許される必殺の飛び道具「アーカイブ」を卑怯なまでに乱れ撃ち。

若き日の姿、今は亡き人の叱咤、そんな映像が一瞬入るだけでもういけません。

バート・ヤングがすっかり歳をとってアーネスト・ボーグナインばりの大物オーラを放つ「いい顔」役者になっていたのが妙に嬉しかったり。

『人間、歳をとると失うものも多い。残っているものまで奪うな!』

『他人を指差して自分の不甲斐なさを人のせいにするな!』
Not pointing fingers saying you ain't where you wanna be because of him, or her, or anybody!

リーマン世代中心にヒットした理由がよくわかりました。


★ご参考